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「権臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

権臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
べく、浅薄ながらも西洋の学説を聞き、日本将来の政体は現時のごとく君主または二、三権臣の専制に任すべからず、文明国の風に倣い人民の権利を重んじ、人民の公議輿論をも....
賭博の負債」より 著者:田中貢太郎
か私の生命が延びるように、おとりはからいを願います」 「いかん、俺は一度、漢朝の権臣の生命を延ばそうとおもって、奏請したために、ここへ謫居の身となっておる、帰れ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
種の魅力を持っているものだ。 門倉平馬は、一道場のあるじに過ぎぬが、世に聴えた権臣土部家の機密に預かるばかりか、柳営《りゅうえい》大奥の秘事にさえ通じていると....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
って誘う者もある。 これに類するような公私種々の関係が、公卿と武人、殊に幕府の権臣との間に生じ、公卿はさまざまの事件を持ち込んで武人に依頼する、旅行する場合と....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
興味を持ったのであろう? 彼の愛人であったお篠という女が彼を裏切って、ある幕府の権臣の妾になったことが原因であった。 (是非あの女に逢って見たい、逢ってああいう....
イオーヌィチ」より 著者:神西清
ージン一代の傑作『わか様』Nedoroslj が初演(一七八二年)された際、時の権臣ポチョームキンが感嘆のあまり発した言葉。「死ね、デニース、それとももはやいっ....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
ば、暗愚の将となっている。しかしそうばかりでもなかったらしい。ただ余りに女性的で権臣を取って抑えることが出来ず、権臣のいうままになっていたらしい。少しも下情に通....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
な声というものは! が、兵馬は後をつづけた。「お明かしいたそう、拙者の主人を。権臣北条美作殿よ」 「ほほう」という山県紋也は、のぞくようにして兵馬を見たが、す....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
奸智な狐の隠れこんだ穴が悪い。 大阪城代の蔵屋敷、ことに、本田某は酒井家の権臣で、指もささせぬぞというふうがあった。どうしても周馬がその門を出ないうちは、....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
の意義において不変であったのである。政治の実際にあらわれたところについて見ても、権臣政治・摂関政治・院宣政治・幕府政治と、その形態は昔から幾度も変って来たにかか....