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横っ腹
「横っ腹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横っ腹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
代々宮大工だったお敏の父親に云わせると、「あの婆は人間じゃねえ。嘘だと思ったら、
横っ腹を見ろ。魚の鱗《うろこ》が生えてやがるじゃねえか。」とかで、往来でお島婆さ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
慾が手伝って、無分別に請け合って、一本の蝋燭をあずかって帰って、念のために蝋燭の
横っ腹へ小さい穴をあけて見ると、なるほど金がはいっているのです。金無垢《きんむく....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
父橋まで来かかると、橋のたもとの柳のかげから一人の男が飛び出して、不意に信次郎の
横っ腹を突いたので……」 「相手は誰だ。音造という奴か」 「そうです。突いてすぐ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
、御寝所の縁の下などへ入る奴があるだ、過般も私がすうと出たら魂消やアがって、面か
横っ腹か何所か打ったら、犬う見たように漸う這上ったから、とっ捕めえて打ってやろう....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
外におもわせたが、帆村記者がえらばれた。 これを聞いた三根夫少年は、帆村荘六の
横っ腹をつっつき、 「おじさんはいいなあ。うらやましいなあ」 といったが、帆村....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
府の老中共の玄関先へでも持って行って鳴動してやればいいに、爆発するならば、黒船の
横っ腹へでも持って行って爆発してやればいいに……」 と、町田が附け加えました。 ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
て、その怖ろしい出来事の記憶が呼び起こされたのだろう。その魚が飛んで来て、芸妓の
横っ腹を突いたもんだから、芸妓もきっと死に物狂いになって、そこにある櫂を取って無....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
談」といっても、ごくつまらないことだった。然し……。 「君たちだったら、美事に、
横っ腹をぶすりとやられるところだ。それを……その時まで全く冗談だったが……冗談に....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にごく若いドイツ新帝国の町々に慣れていた。そして今パリーから、不快な驚きを得た。
横っ腹に穴のあいてる街路、泥《どろ》だらけの通路、押し合ってる人混《ひとご》み、....
「発明小僧」より 著者:海野十三
気をつけろ」と注意を与えても、先方が聞き入れざるときは、やむなくこいつを自動車の
横っ腹に抛げつけるなり。 しかるときは赤ペンキは忽ち自動車をベタベタに染め、運....
「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
の皮のよじれる話、飛んだ浮世は猿芝居だ。アッハハハ、こりゃ耐らぬ」 長庵両手で
横っ腹を抑え、さも可笑しそうに笑いこけたが、 「もし、旦那、お前様は、思ったより....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
っぱりあれはただの蘭ですよ。高さの感じがちっとも出ていません。あれじゃあ、庭石の
横っ腹に生えた蘭だと見られても、仕方がありませんね。」 運平老は眼をくるくるさ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
当でがんすがねえ、其の槍で突殺すという心根が有難えもんでがんすねえ、旦那｜様槍で
横っ腹を抉られる心持は一通りでは有りやすめえが、始終槍で突かれている気で働けば、....
「夢がたり」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
わっていたわけではありません。たとえば年寄りの栗毛などは、馭者のアントンのむちを
横っ腹へ食らいはしまいかとたえずびくびくしながら、乾草の山をかき分けているのです....
「カシタンカ」より 著者:神西清
った。と、そのとき、とつぜん車よせの扉がぎいと開いて、そのひょうしにカシタンカの
横っ腹にどすんとぶつかった。カシタンカは、思わずとびあがった。扉の中からは、≪お....