横井[語句情報] »
横井
「横井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横井の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
大きな一廓の中に、三つ建物があって、その一つが二軒長屋になっていた。その一軒に
横井というたぶん軍属がいて、もう一軒の方に僕等が住んだのだ。一番大きな建物には石....
「道づれ」より 著者:宮本百合子
がら、ゆっくりあけて、この文学研究会の中心となっている「新時代」編輯同人の戸山・
横井・吉田などが続いて入って来た。最後に、丁度これらの様々の風貌をもち、同じ大学....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
鑑は、外から這入って来る者に対して、歩哨のように、一々、それを誰何した。 昔、
横井なに右衛門とかいう下の村のはしっこい爺さんが、始めてここの鉱山を採掘した。そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
越前様には、すばらしいお目ききがいらっしゃいますな」 「左様、肥後の熊本から来た
横井小楠《よこいしょうなん》という奴が、頭もあり、はらもある、なかなかの奴でな。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ど――あれは天下の人材でしたね、惜しいことをしたものです」 「それから、熊本から
横井小楠《よこいしょうなん》などいう先生も見えまして……」 「その事、その事、い....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
所であちらこちらと人立ちがして何だかつぶやいていて変であったので聞いて見ると、今
横井平四郎氏が誰とも知れぬ者に殺されたということなので、もう死骸は勿論血なども見....
「昭和二年の二科会と美術院」より 著者:寺田寅彦
かみが付け加わっている。私は「苺」の静物の平淡な味を好む。少しのあぶなげもない。
横井礼市。 この人の絵はうるさいところがなくてよい。涼しい感じがある。この人の絵....
「魔王物語」より 著者:田中貢太郎
を触れ歩いたので、其の日のうちに評判になった。平太郎の友人になっている武内伝吉、
横井孫作、森川一平の三人が来て、今晩は寝ずの番をして妖怪の正体を見届けると云った....
「二科会展覧会雑感」より 著者:寺田寅彦
そうで、描いている人は存外気楽で、面白くてたまらぬような絵があるとすれば、それは
横井弘三氏のである。ルノアルなどは、ちょっと見ると気楽に描いているようだが、また....
「屋根の上の黒猫」より 著者:田中貢太郎
昭和九年の夏、
横井春野君が三田|稲門戦の試合を見て帰って来たところで、その時千葉の市川にいた令....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
こらには人通りは稀であった。二人はそこの電柱の下につくばって話した。 警官――
横井と彼とは十年程前神田の受験準備の学校で知り合ったのであった。
横井はその時分医....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
いた小沢は、何気なくその家の前を通り過ぎざまに、ちらと標札の文字を見上げた。 「
横井喜久造……」 その名前を記憶の中に入れて、小沢は四ツ辻までひきかえした。 ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
で、更にきびしく詮議しようとしているところへ荏原権右衛門も来わせた。亀田新九郎、
横井弥兵衛などという若侍も出て来た。かれらは怪しい眇目の異国人を押っ取りまいて、....
「茶の本」より 著者:村岡博
か》 茶人系譜 鈴木政通《すずきまさみち》 小堀遠州《こぼりえんしゅう》
横井時冬《よこいときふゆ》 茶話指月集 庸軒説話《ようけんせつわ》 和漢茶....
「人格の養成」より 著者:新渡戸稲造
いう訳でもないからして、絶対的にお話出来ぬというお断りは出来ない。しかしただ今も
横井さんの有益なる御深切なお話のあとで、私は何も附加えることはない、殊《こと》に....