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横光利一
「横光利一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横光利一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
ぼくに東京に帰ってこい、といって下さい。嘘! ぼくをぼくの好きな作家、尾崎士郎、
横光利一、小林秀雄氏に紹介して下さい。嘘! ぼくは、今月中から、自伝を覚えたまま....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
だろうと思うのだ。 純文学の神様と見做され、純文学青年の偶像となっているらしい
横光利一も、実はそういう点で極度に社会的に、従って(今いった意味での)通俗文学乃....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ごく便宜的に呑み込んでいる一種の常識のせいだろう。私は今夜(一九三七年三月)偶然
横光利一氏の「科学と哲学」というラジオ講演を耳にしたが、その論旨はとに角として、....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
性そのものが、今日の文学界では、決して科学的に整頓された範疇ではないようである。
横光利一は現在の通俗文学の有っている二つの要素を挙げて、感傷性への訴えと偶然性の....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
働き出す。この点文芸懇話会も之と少しも変らないのである。 例えば文芸懇話会が、
横光利一や室生犀星の代りに、島木健作にでも文芸賞を与えたとしたらどういうことにな....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
は樹の下から一歩出た。と、朝日は私の脚を眼がけて殺到した。 (「無礼な街」――
横光利一) ……そのまま由良は立ち去りかねて花江と一緒に立っていると、間もな....
「性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
た結果を来したのかも知れない。このことは一人の作家の業績を辿っても分る。例えば、
横光利一氏の「受難者」には、いつもほどの批判力を作者が持ち続けていないことが現わ....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
のは、私が文学に食傷しているせいであろうか。 もう一つ実例をもち出してみよう。
横光利一氏の「思い出」を読んだ者に向って、どういう場面が一番頭に残ってるかと尋ね....
「「紋章」の「私」」より 著者:豊島与志雄
「紋章」の「私」 豊島与志雄
横光利一氏の「紋章」のなかには、「私」という言葉で現わされてる一人の文学者が出て....
「文学に於ける構想力」より 著者:豊島与志雄
化せんとする際には殊にそれが顕著である。観念や思想を多分に作中に盛りこまんとする
横光利一の創作苦心の多分は、恐らくは、構想の線上に在るであろう。その観念や思想の....
「岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
導を菊池から委嘱されたのは私と関口次郎、高田保であつたが、特に、私は、岩田豊雄と
横光利一の協力を求めた。 岩田がパリで何をしていたか、私は、正確にも、詳しくも....
「悲願に就て」より 著者:坂口安吾
を踏み破ろうとしているかにあると見ても差支えないと私は思う。 先般の新聞紙上で
横光利一氏が今年の傑作は通俗小説の中から現れるだろうというようなことを言われてい....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
術にあらずという主張を持つ新しい長編小説に近代小説の思想性を獲得しようと奮闘した
横光利一の野心が、ついに「旅愁」の後半に至り、人物の思考が美術工芸の世界へ精神的....
「僕の読書法」より 著者:織田作之助
すのである。 僕はこんな風に思うのである。森鴎外でも志賀直哉でも芥川龍之介でも
横光利一でも川端康成でも小林秀雄でも頭脳優秀な作家は、皆眼鏡を掛けていない。それ....
「日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
ルジョア文学も亦、自我のこの種の「具体化」ということにこの時すでに気づき始めた。
横光利一氏が純文学にして通俗文学である処の純粋小説論を唱えたのも、その論理の説得....