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横板
「横板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横板の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
。それを上手な先生がよんだらば定めて面白いのでしょうが、なにしろ前講の若い奴が、
横板に飴で、途切れ途切れに読むのですから遣切れません。その面白くないことおびたゞ....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
そいで歩きはじめた。小さいが、流れの急な川のところで、石橋が落ちていた。棒杙と、
横板、俵などで、あぶなっかしく一時の足がかりが出来ている。一区ぎりずつ区切って、....
「微笑」より 著者:横光利一
すよ。あの簾が眼について。」と云って、なお彼は窓の外を見つづけた。「僕はあの簾の
横板が幾つあったか忘れたので、それを思い出そうとしても、幾ら考えても分らないので....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らえて、長さが二間の二つ切り一本、高さは六尺、そのうち二尺五寸は根になりまさあ、
横板の長さが四尺に厚さが一寸、それを柱一本につき五|挺《ちょう》ずつ、つまり、十....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
の性質上から二階にあったので階段を降りねばならなかった。梯子段の下には高さ一尺の
横板が立ててあった。それは「オマタギ」と称ばれていた。 女工監督が
横板と女工た....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」 「すると、伝声管は二本あるのですね」 「ええ、階下の方は、恰度階段の中途で、
横板と壁との間にありまして、それは、鳥渡判らない場所なので御座います。それで推摩....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
傘を傾けて通った。
大きい達磨を書いた油障子の立ててある髪結床の前に、薬湯と、
横板の看板のかかった湯屋があった。その横町の泥溝沿いに入って行くと、軒下に、小さ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ドンら一同は、いっさいその命令に服して、ひとりとして不服をいうものはない。堅板、
横板、平板、支柱、帆類すべての材料は、サクラ号からとっておいたものだけで十分であ....