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横様
「横様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横様の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
は凸凹路《でこぼこみち》を踏みて、がたくりんと跌《つまず》きぬ。老夫《おやじ》は
横様に薙仆《なぎたお》されて、半ば禿《は》げたる法然頭《ほうねんあたま》はどっさ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
坊様連れて川へ落っこちさっしゃるな、おらここに眼張《がんば》って待っとるに、)と
横様《よこざま》に縁にのさり。
(貴僧《あなた》、あんなことを申しますよ。)と顔....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
其のまま立って居る所だのに、此の時は余ほど心が騒いで居たと見え、落ちると共に※と
横様に倒れて仕舞った、今まで泰然自若として虎と睨み合っていた松谷秀子も是には痛く....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
終ると同時に、突然ジナイーダはかすかな呻声を発してクラクラと蹌踉いた。法水は危く
横様に支えたが、額からネットリした汗が筋を引いて、顔面は蝋黄色を呈している。それ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
並列しても笑可なものである。 又同じ距離の辺りに、同じ高さの木と家と人と山とが
横様に並び空と地面がだだ広く空いていると云う事も笑可なものと思われる。 こんな....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
しても可笑しなものである。 また同じ距離の辺りに、同じ高さの木と家と人と山とが
横様に並び空と地面がだだ広く空いているということも不安定である。 こんな場合、....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
、やや有って息を吸取ったと見えましたが、お雪の体は死んだもののようになってはたと
横様に仆れてしまいました。 喫驚仰天はこれのみならず、蝙蝠がすッと来て小宮山の....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
喚! といって、動揺めいた、四五人の小児が鯨波を揚げる。途端に足を取られた男は、
横様にはたと地の上。 「あれ、」という声、旅籠町の角から、白い脚絆、素足に草鞋穿....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
、そして上の方へ登れば登るほど、松林の海で、それも今風をうけて見渡すかぎり一様に
横様になびいている。その一列一体の姿勢には、それが渺茫としているだけに何やら空々....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
に沈みゆく自分を意識していた。 そして、約二〇|米を沈下したと思われた頃、艇は
横様に揺らいで航行しはじめた。 眼前の海底では、無数の斧魚が、暗い池のような水....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
う間もなく、その刃物は恐しい速力で幡江に追い付いた。そして、グタリと垂れた頸を、
横様に掻き切ってしまったばかりじゃない、その瞬後には、再び孔雀の眼前に戻っていた....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
付けた北条美作の刀が、鍔で意外にも受けられたのである。が、その次の瞬間において、
横様に小次郎へ飛びかかる魔のようにすさまじい人影があった。両手を上げて刀を捧げて....
「活人形」より 著者:泉鏡花
せて、その上に乗りて伸び上り、窓の戸を細う開きて差覗けば、かの婦人は此方を向きて
横様に枕したれば、顔も姿もよく見えたり。「やあ! と驚きの余り八蔵は、思わず声を....
「種山ヶ原」より 著者:宮沢賢治
どもそれも、時々|断《き》れたり、牛の歩かないような急《きゅう》な所《ところ》を
横様《よこざま》に過《す》ぎたりするのでした。それでも達二は、 (なあに、向《む....