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横死
「横死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横死の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
ろの騒《さわ》ぎではない。『明日帰洛《みょうにちきらく》』と云うのもある。『清盛
横死《きよもりおうし》』と云うのもある。『康頼|往生《おうじょう》』と云うのもあ....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
りももっと恐ろしい敵が、彼の生命を狙っているのであった。 市九郎のために非業の
横死を遂げた中川三郎兵衛は、家臣のために殺害されたため、家事不取締とあって、家は....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
長三郎はこれにも答えることは出来なかった。黒沼伝兵衛が往来なかで訳のわからない
横死《おうし》を遂げたなどと云うことが世間に洩れきこえると、あるいは家断絶という....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はまだ二十四五の若い者であるらしかった。寺男の銀蔵おやじの話によると、かれは弟の
横死を狐の仕業と信じていないという。――その話を長次郎は今更のように思い出した。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
評判のよくない母子ではあったが、それでも近所の義理があるのと、もう一つにはお作の
横死が人々の同情をひいたとみえて、見送り人は案外に多いらしかった。庄太の家では女....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
間背後でした。が、新一郎は後を見ずに走った。 四 成田頼母
横死の報は、高松藩上下の人々を震撼させた。翌朝の出兵は、延期された。 それは、....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
の新発田へ帰って来た。弟は、京都を立つ前、ひそかに所司代へ願い出て、敵直之進が、
横死した旨の書状を貰った。 兄弟の家は、八百石を取って、側用人を務むる家柄であ....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
死に運命から逃れんとする無益な然しながら懸命の身悶えなどを考えると、私は姉夫婦の
横死以来、鬱積して居た悲慣を漸く洩らすことが出来ました。 殊に、毎朝毎朝、今日....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
すと同時に、あわよくば天下を取ろうとする大志が、あったに違いない。秀吉が、信長の
横死を機会に信長の子孫を立てずに自分で天下を取ったのを、光秀はもっと積極的に、自....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
けるほどの問題でもなかったが、その以外にかれの過去に暗い影を残したのは、その妻が
横死を遂げたことであった。 なんでも独り息子の与助が二歳の秋の出来事であったと....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
絞めつけ突き刺して、ついに相討ちになったのであろうという。 お元の家出と二人の
横死と、そのあいだに何かの関係があるかないか、それも判らなかった。もし関係がある....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
円満である。彼女になんの不足があって、あるいは又なんの事情があって、突然にかかる
横死を遂げたのか、それが一種不可解の謎として世間をおどろかしたのであった。したが....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ったに付け込んで、その主人のテーモ・リンボチェにまで累を及ぼして、遂に縲紲の中に
横死するに至らしめたのである。既にシャーターが宰相に任ぜられた時分に、前の法王で....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
残酷なやり方は、自分ながらにひどいと思うことがたびたびであった。 落盤のために
横死するものがあっても、公傷だとすると手当が多く要るのでわざわざ死骸を坑外に運ば....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ところが、その処の浮浪の長たるものが、調を責めてこれを凌轢したが為に、現報を得て
横死したという話がある。 原則としては、浮浪民は無籍者として、国法以外に置かれ....