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横矢
「横矢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横矢の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
のを目懸けた鍋島勢も、白旗は単なる擬兵であって、勝気に乗じて城へ懸ろうとすると、
横矢に射すくめられて、手もなく退いて仕舞った。 籠城軍が堅守の戦法は、なかなか....
「千世子」より 著者:宮本百合子
を云って千世子の羽織を後からぬがせた。紫矢絣の着物に赤味がかかった錦の帯を小さな
横矢の字にして赤い緒の草履をはいて千世子は深い砂を一足ぬきにして歩いた。 若が....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へ、 前々、干る事もなかりし稲村ヶ崎 俄に二十余町も干あがりて、 平沙渺々たり。
横矢、射んと、待ち構へぬる数千の兵船も、 落ち行く潮に誘はれて、 遥かの沖に漂へ....