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横綱
「横綱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横綱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
た、荻窪、鷺宮附近にバラバラ落下弾があり、千葉県へも落ちた由。 要するに被害の
横綱は中島であったが、他は軽微だった。 昭和十九年十二月十日 ◯午後七時半ごろ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
焼いた。江戸開府以来の大火は、明暦の振袖火事と明和の行人坂火事で、相撲でいえば両
横綱の格であるから、行人坂の名が江戸人の頭脳に深く刻み込まれたのも無理はなかった....
「わが町」より 著者:織田作之助
で客に売りつけることもあり、五厘のことで吠えた。 ある夏、角力の巡業があった。
横綱はじめ力士一同人力車で挨拶まわりをすることになったが、
横綱ひとり大き過ぎて合....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
った。 四馬剣尺は、六尺に近いほどの長身であった。そしてうんと肥えていたので、
横綱にしてもはずかしくないほどの体格だった。彼はそのりっぱな身体を長い裾を持った....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
堂に出てくるアブラ虫を、大切にして飼っておいたのです。かなり大きいのがいますよ。
横綱というのは、一番大きくて、腹が出っぱっているのです。そのかわり、競走させると....
「海底都市」より 著者:海野十三
一匹の力にたとえると、今どこにでもある一番小さいエンジンの出る力は、七尺ゆたかな
横綱力士が出す力ぐらいに相当するんですからねえ、まるで桁《けた》ちがいですよ」 ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
を!」 「うーむ」 小浜兵曹長と怪塔王とは、たがいに真正面から組みつき、まるで
横綱と大関の相撲のようになりました。 小浜兵曹長は力自慢でしたが、怪塔王もたい....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
ならない。 私は稽古も見に行ったし、本場所は毎日見た。彼は私の席へきて前頭から
横綱の相撲一々説明してくれるが、力と業の電光石火の勝負の裏にあまり多くの心理の時....
「目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
焼いた。江戸開府以来の大火は、明暦の振袖火事と明和の行人坂火事で、相撲でいえば両
横綱の格であるから、行人坂の名が江戸人の頭脳に深く刻み込まれたのも無理はなかった....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
れも三千米突内外の同胞、自ら中堅となって四股を踏み、群雄を睥睨しおる様は、丁度、
横綱の土俵入を見るようだ。さはいえ、乗鞍や槍の二喬岳を除けば、皆前衛後衛となって....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の権化である文殊菩薩は、さすがに自信があるものかこれを引受けて出かけます。智慧の
横綱文殊と体験の
横綱維摩との立合い問答、これこそ見もの聞きものだというので十大弟....
「俗臭」より 著者:織田作之助
が近頃七百円もする土佐犬を飼い、おまけに闘犬に勝ったといっては犬の鎖や土俵入りの
横綱に大枚の金を使ってるときいて業を煮やし、内容証明書を伝三郎に送った。伝三郎は....
「わが町」より 著者:織田作之助
厘で客に売りつけることもあり、五厘のことで吠えた。 ある夏、角力の巡業があり、
横綱はじめ力士一同人力車で挨拶まわりをしたが、
横綱ひとり大き過ぎて合乗用の俥にも....
「洗いづくりの美味さ」より 著者:北大路魯山人
ばざるを得ないのである。 東京築地の魚河岸における朝の生簀には、その偉容、実に
横綱玉錦といった風な面構えをもって、水底に悠然たる落着きを見せている。美味さ加減....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
粧廻しもある。」 大砲は僕等の小学時代に、――常陸山や梅ヶ谷の大関だった時代に
横綱を張った相撲だった。 本所警察署もいつの間にかコンクリートの建物に変ってい....