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横這い
「横這い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横這いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
して、あるいは高く、あるいは低く、さらに半月形をなした第二の石門をくぐると、蟹の
横這いとか、釣瓶さがりとか、片手繰りとか、いろいろの名が付いた難所に差しかかるの....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
て、九匹の蟹をかいてある大幅の上には墨や朱や雌黄やいろいろの絵具を散らして、蟹が
横這いをしたらしい足跡がいくつも残っていました。してみると、かの二匹の蟹が文阿の....
「平和運動と文学者」より 著者:宮本百合子
皇に拝閲することを拒絶して問題になりました。なぜ松本氏が拒絶したかといえば「蟹の
横這い」が厭だったというのです。天皇がまっすぐに向っているのに、同じ人間の議員は....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
皆赤い爪を持っているのだ。 私がこんなことを思っていると、蟹は横柄な足どりで、
横這いに草のなかに姿を隠してしまった。 海に棲むものに擁剣蟹がいる。物もあろう....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
のしも手では、激流に脚をさらわれて、命拾いしたことがある。中河原の岸壁の中腹を、
横這いに這うときは、恐ろしかった。ここらあたりでは、七月中旬から八月はじめになる....