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「樺桜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

樺桜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
うじ》を南へ歩いて来た二人の男女《なんにょ》が、彼の前を通りかかった。 男は、樺桜《かばざくら》の直垂《ひたたれ》に梨打《なしうち》の烏帽子《えぼし》をかけて....
源氏物語」より 著者:紫式部
姿ではない。気高くてきれいで、さっと匂いの立つ気がして、春の曙の霞の中から美しい樺桜の咲き乱れたのを見いだしたような気がした。夢中になってながめる者の顔にまで愛....
源氏物語」より 著者:紫式部
にぬれているところばかりがお目についた。よそでは一重桜が散り、八重の盛りが過ぎて樺桜が咲き、藤はそのあとで紫を伸べるのが春の順序であるが、この庭は花の遅速を巧み....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
といわねばなりません。それはいわゆる「樺細工」、即ち桜皮の細工であります。樺とは樺桜のことで、山桜の一種でありますが、その皮を用いて様々な細工ものを作ります。こ....