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「橈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

橈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
語頭以外に来ることはなかった。ただし、イとウには例外がある。しかしそれは「かい（橈）」「まうく（設）」「まうす（申）」のごとき二、三の語と、ヤ行上二段の語尾の場....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
高貴な鉄工品や金銀細工を満載した。小船は、始めに来たときと同じように、目に見えぬ橈の力で矢のように大海に乗り出して遠く水平線の彼方に消え失せた。そこでハイムダル....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
だ。今までは注射｜針を以て左の腕の静脈から血を採って居たが、今回だけは、僕の左の橈骨動脈にガラス管をさしこみ、その儘ゴム筒でつないで、僕の動脈から、僕の血液が直....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
がありましたし、私にも丈夫な奴が二人ありました。この連中がそんなときにいれば、大橈を漕ぐのにも、あとで魚をとるときにも、よほど助けになったでしょうが、どうしたも....
「恐竜島」より 著者:海野十三
。 「明るいうちに、島へつきたいものだね」 「こぎましょうか」 「こぐったって、橈《かい》もなんにもない」 風と海流の力によるしかない。 「家らしいものは見え....
「耳無芳一の話」より 著者:小泉八雲
すから』 芳一は声を張り上げ、烈しい海戦の歌をうたった――琵琶を以て、あるいは橈を引き、船を進める音を出さしたり、はッしと飛ぶ矢の音、人々の叫ぶ声、足踏みの音....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
人数の兵隊のように芝生の上に整列していた。六人の漕手はボートを岸に乗上げさせて、橈を槍のように押立てながら怖ろしい顔をしてボートを守っていた。どれもこれも色黒く....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
が見られる。私たちが、アスアンでフィレの島へ小舟を雇った時、ヌビアの子供が四人で橈を漕ぎ、年とった親爺が舵を引いた。子供には可愛らしさもあったが、親爺の方は干し....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
で、夜までにはむこうに着ける望みがあった。そこで、舟を漕ぐ男たちを傭って、自分も橈を取った。いつも、体を動かすことで心の悩みを忘れた経験があったからだ。しかし、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
しい。 「うむ、そうだこれがよい、師匠に仲へはいってもらおう」 で、紋也は力を橈めた。 すぐにつけ込んで押して来る。その兵馬の押し手を受け受け、紋也はしだい....
「決闘」より 著者:神西清
りに追って来たのだ。波止場には従卒がトランクを二つ持って立ち、少し離れたところに橈子が四人いる。 「やっぱり吹いてるな……プルルル」とサモイレンコが言った、「こ....
「浅瀬に洗う女」より 著者:マクラウドフィオナ
ば トオカル・ダルがその歌をうたい終って後、しばらくは誰も物を言わなかった。橈《かい》は月光をうけてそれを糸の切れた光りかがやく水晶の珠のように振り落とした....
「剣のうた」より 著者:マクラウドフィオナ
アルフは青い空いろの眼の激しい光と笑いを載せて飛ぶように西南に走った、海賊たちは橈《かい》をうごかしたり塩水によごれた剣や短剣をみがいたりしていた。 終日彼等....
「グーセフ」より 著者:神西清
開けてあって、微風がパーヴェル・イヴァーヌィチを吹いている。人声がして、水を打つ橈の音がする。……すぐ窓の下で、誰かが甲高い厭らしい声で吠えはじめた。シナ人が歌....
「追放されて」より 著者:神西清
うものが無くって、生きて行けるかね」――韃靼人は声を出して訊いた。 夜昼なしに橈を動かしつづけても、一日の賃銀は十コペックだった。尤も旅行者が心附けや酒代を呉....