橋姫[語句情報] » 橋姫

「橋姫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

橋姫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
に着ける面」 「姉さん、姉さん、これはナーニ、この厭らしい女の面は?」 「鉄輪や橋姫に使う面よ。生成っていうの生成ってね」月子の説明は真面目であった。 「おやこ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》ヴィシュヌを念ずるに一心にして妻がいかにかの一儀を勤むるも顧みず「川霧に宇治の橋姫朝な/\浮きてや空に物思ふ頃」ほかにいいのがあるんだろうと、九月一日の東京|....
源氏物語」より 著者:紫式部
は不可能な人生であるなどと薫は考えるのであった。薫は硯を借りて奥へ消息を書いた。橋姫の心を汲みて高瀬さす棹の雫に袖ぞ濡れぬる 寂しいながめばかりをしておいでにな....
源氏物語」より 著者:紫式部
い乱れることのないようにとかえすがえすもお言いになった。 中絶えんものならなくに橋姫の片敷く袖や夜半に濡らさん 帰ろうとしてまた躊躇をあそばされた宮がこの歌を....
源氏物語」より 著者:紫式部
の身からこんな気が放たれるような時「衣かたしきこよひもや」(われを待つらん宇治の橋姫)と口ずさんでいるのがしめやかな世界へ人を誘う力があった。宇治の橋姫を言って....
源氏物語」より 著者:紫式部
姫宮をお嫁がせになることもなかろう、何といっても自分の心の混乱し始めたのは宇治の橋姫のせいであると、こんなことを思ってゆくうちに薫の心はまた二条の院の女王の上に....
『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
うに思われた。その時までにできていたのは良人がすでに病床についていた頃にも書いた橋姫の巻までであった。若菜以後は清書もできていなかった。私は壁際に山積した新新訳....
屍体と民俗」より 著者:中山太郎
み固めるので、凶霊が発散することが出来ぬと云う信仰から来たのである。これが宇治の橋姫の古い信仰であり、また辻祭や辻占の俗信の起原である。それと同時に我国の各地に....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
辻祭や辻占と称して四ツ辻が俗信と深い関係を有しているのはこれが為めである。宇治の橋姫の怪談などもこの習俗の伝説化されたものである。それから兇暴者の屍体は、これを....