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「橋梁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

橋梁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
い。しかし、そういう都市の水は、自分の知っている限りでたいていはそこに架けられた橋梁《きょうりょう》によって少からず、その美しさを殺《そ》がれていた。なぜといえ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
入って来て、町の人々の目をみはらせた。いやに四角ばった殺風景な船で、甲板の上には橋梁《きょうりょう》のようなものが高く組んであり、後甲板は何にもなく平らであった....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。私が知識そのものではなく道徳そのものではない。それらは私と外界とを合理的に繋ぐ橋梁に過ぎない。私はこの橋梁即ち手段を実在そのものと混同することが出来ないのだ。....
夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
高さが百尺近い天井を見上げると判るのだが、そこには逞しい鉄骨で組立てられた大きな橋梁のような形の起重車が、南北の方向に渡しかけられている。それが、クレーンだった....
赤外線男」より 著者:海野十三
だ。赤外線だから、その被害者の眼に見えなかったので、仕方がない。 満洲の重要な橋梁の東|橋脚から西橋脚の方へ向け、この赤外線を通し、西の方に光電管をとりつけ、....
わが町」より 著者:織田作之助
うな簡単なものから、爆破解体、巨大船の浮上のような大規模なもの)のほかに、築港、橋梁、船渠等の水底土木作業や水産物の採集などであるが、沈船作業は主として春から夏....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
は油や煤煙を浮かべたまゝ澱んでいた。発動機船や鰈のような平らべったい艀が、水門の橋梁の下をくゞって、運河を出たり入ったりする。――「H・S工場」はその一角に超弩....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ふるえているという始末だった。そのうちに彼女は、水中に飴のように曲って落ちこんだ橋梁の間から下を見て、まだそこにプカプカしている土左衛門や、橋の礎石の空処に全身....
学生と読書」より 著者:倉田百三
とった「訴え」とがあるのである。 その意味において書物とは、人間と人間との心の橋梁であり、人間共働の記念塔である。 読書の根本原理が暖かき敬虔でなくてはなら....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
ましょうか。いいえその、名誉ある第二十階選士たちの姿が、いまだにどうもね。颱風で橋梁が流れたためでしょうか、それとももしや途中原子爆弾に……。 序文のところで....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
って来た。 「出せ、船を出せ」 「冗談じゃないよ、時間切れだぜ。これでも、東京市橋梁課の渡船なんだ。お役所仕事だぜ。銭をとる渡しと、ちったァわけがちがうんだ」 ....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
されて、豊作でも凶作のように、虚偽の報告を持ちかえらねばならなくなって、おまけに橋梁の架替えとか、神社仏閣の修繕とかに、主君から補助金を下げられるように、取り成....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
送しつつ、午前十時リース湾内に入る。エジンバラの市街およびフォース・ブリッジの大橋梁を望む。午十二時、さらに出港して北進す。北風いよいよ加わり、夜に入り寒暖五十....
」より 著者:岡本かの子
桜は、貝殻細工のように、公園の両側に掻き付いて、漂白の白さで咲いている。今戸橋の橋梁の下を通して「隅田川十大橋」中の二つ三つが下流に臙脂色に霞んで見える。鐘が鳴....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
きい花崗石を削っていた。のみならず工事中の鉄橋さえ泥濁りに濁った大川の上へ長々と橋梁を横たえていた。僕はこの橋の名前は勿論、この橋の出来る話も聞いたことはなかっ....