橋銭[語句情報] »
橋銭
「橋銭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
橋銭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の川越し人足がいたけれども、今は水の出も少ないし、人足でなしに、橋を架《か》けて
橋銭を取って渡していました。定めの
橋銭を払って、この橋を渡りきると、以前、川越し....
「転機」より 著者:伊藤野枝
聞けという。舟橋を渡るとすぐ番小屋がある。三四人の男が呑気な顔をして往来する人の
橋銭をとっている。私は
橋銭を払ってからまた聞いた。 「谷中村ですか、ここを右に行....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
右へ付いて這入って、是から川を渡りますが、吾妻川には大きな橋が架って居る、これは
橋銭を取ります、これを渡ると後はもう楽な道で、吾妻川|辺に付いて村上山を横に見て....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
、母様、ね、ここん処の。」 「いいえ、そうしてあけておかないと、お客様が通っても
橋銭を置いて行ってくれません。ずるいからね、引籠って誰も見ていないと、そそくさ通....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の入口はこのエハガキのようになっていて、八十銭とります。ゴーラの方は一円五十銭を
橋銭のようにとる。そこでこのハガキを買い、スタンプを押させました。芝居がかって可....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かった。彼は息をついた。
彼はオーステルリッツ橋にさしかかった。
当時はなお
橋銭の制度があった。
彼は番人の所へ行って一スー渡した。
「二スーだよ。」と橋....
「寺じまの記」より 著者:永井荷風
るようになった。 わたくしはふと大正二、三年のころ、初て木造の白髯橋ができて、
橋銭《はしせん》を取っていた時分のことを思返した。隅田川と中川との間にひろがって....