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橘媛
「橘媛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
橘媛の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
すこともできなくなってしまいました。 そのとき命がおつれになっていたお召使の弟
橘媛は、 「これはきっと海の神のたたりに相違ございません。私があなたのお身代わり....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
もに没した莫大の金額も古人なら竜宮を賑《にぎ》わし居ると信じたはずだ、わが邦の弟
橘媛《おとたちばなひめ》古英国のギリアズンなど最愛の夫を救わんと海に入ったすら多....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
』に日本武尊東夷を平らげて碓日坂《うすひさか》に到り、前日自身に代って水死した弟
橘媛《おとたちばなひめ》を追懐して東南を望み、吾嬬《あずま》はや、と三たび嘆じた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が正解と判断し能わぬ。 『日本紀』七に日本武尊東征の帰途、毎《つね》に水死した弟
橘媛《おとたちばなひめ》を忍びたもう。故に碓氷嶺《うすひね》に登りて東南を望み三....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
り、妻なるがためという方へ、移っていっていたのである。 日本武尊の軍におられた
橘媛などは、妻としての従軍と考えられなくもない。崇神天皇の時に叛いた建埴安彦の妻....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
である。享楽ではない。 清姫の前には鐘があった。お七の前には火があった。そして
橘媛の前には逆まく波があった。 恋愛の宝所はパセチックばかりではない。恋の灼熱....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
禽《なに》か鳴いているわい。」 「翡翠《かわせみ》でしょう。」 わたしは早く「
橘媛《たちばなひめ》」が聴きたかった。 「まあ、すぐじゃ、すぐじゃ。」 鼓村氏....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
かこの※代を傷つけて下さいませ。いいえ、それよりも生命をおめし下さいませ。昔、弟
橘媛《おとたちばなひめ》が日本武尊《やまとたけるのみこと》のために、おん身を犠牲....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
ても堤防が崩れたり、橋が流れたりする場合においてもまた同様である。ここにおいてか
橘媛は走水の海に身を投じた。強頸や衫子は、茨田の断間に身を投じた。長※となるもの....