機会主義[語句情報] » 機会主義

「機会主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

機会主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ものなのである。仮に風俗に就いて予言が出来るとしても、夫は景気変動の予言以上に、機会主義的なものだろう。だから論理という首尾一貫した方針ほど、ここで無意味で邪魔....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
主義者として立ち現われることが極めて容易になる。セクト主義者の政治はいつも併し、機会主義(オッポチュニズム)であって、そういうオッポチュニズム以外に、文学的自由....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、かれの明敏さと誠実さから出る言葉は、田川大作のような激情家や、飯島好造のような機会主義者の言葉とはいい対照をなしており、それが他の塾生たちの心の動きに及ぼした....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
にかかわらず、つきつめた者の心情はすべて隠者的である。でない者は目先をはたらかす機会主義者になった。機会主義者の少数は追従と贈賄との巧みな使い方で案外な現世の幸....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て道誉には一貫した方針などはないのであった。時々刻々の変にしたがって行こうとする機会主義が本領でもあるらしい。 「じつをいえば、おれはどっちへも賭けていない。そ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
い。週刊との執筆契約は、終戦直後のことだし、「新・平家」の落想とて、つい近ごろの機会主義な外国の都合だの、日本政府の日和見から出たケチくさい応急策などよりは、ず....
社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
云わない。その相当の部分が、例えば幹部の政治的抱負の小ささや人間的自信の低さや、機会主義的打算から、発していないとは云わない。大衆結合という大衆政治の正道でさえ....