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機会均等
「機会均等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機会均等の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
社会の全般と考える極めて偏頗な同類感に立っている結果にすぎぬ。無産者大衆が教育の
機会均等を実質的に享受しているなどということは、全くの譫言《たわごと》にすぎまい....
「赤い貨車」より 著者:宮本百合子
に技師ばっかりを見つめ、いらだたしげに笑った。 「ねえ、こういうのがロシア語では
機会均等と云うのでしょうか?」 アンナ・リヴォーヴナその他の女たちは、黙って払....
「今日の女流作家と時代との交渉を論ず」より 著者:宮本百合子
を形作っていることは事実です。 例えば、女性の政治的権利の要求、社会生活の上の
機会均等などの要求も、一人の人の発育の過程によって、其態度が違って来る。一人の或....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
員会の「日本教育制度の改革に関する指令」の内容が明らかにされた。それは一、教育の
機会均等、二、教師の社会的重要性、三、教育行政における地方分権の実施要請等を骨子....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
済上の自由主義や政治的自由主義とはあまり関係がないので、従って、彼等の「公平」は
機会均等や「人間平等」の興味とは別であらざるを得ない。だから彼等の個人主義は実は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
に薄気味悪くなるのである。 二、文部大臣の権威 国際競争に限らず、勝負は
機会均等でなければならぬ。二回戦で二対〇の勝利率のものでも三回戦では三対〇とも二....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
個人というものの価値の目やすが、現代に近づくにつれて低下して来て、世に勝つための
機会均等が、アナーキスティックだから、ギャングまで発育よくなって来てしまうのです....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
と呼んだ。 主人の一人は洗濯物を女に出す。すると他の四人の主人も洗濯物を出す。
機会均等。利権等分。彼等には独身もののサラリーマンらしい可憐な経済観念があった。....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
の損害を与えているということは、到底許さるべきことではありません。ここにおいてか
機会均等が叫ばれ、差別撤廃が唱えられるのは当然です。しかし
機会均等といい、差別撤....