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「機動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

機動の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
追憶」より 著者:芥川竜之介
発火演習 僕らの中学は秋になると、発火演習を行なったばかりか、東京のある聯隊の機動演習にも参加したものである。体操の教官――ある陸軍大尉はいつも僕らには厳然と....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
久戦争では会戦、つまり斬り合いで勝負をつけるか、あるいは会戦をなるべくやらないで機動によって敵の背後に迫り、犠牲を少なくしつつ敵の領土を蚕食する。この二つの手段....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、敵機はその直後にとび立って、九十数機で堂々とやって来るのだ。台湾や琉球へも敵の機動部隊が近づき空襲をかける。こっちの機なきをすっかり知って、なめている態度がよ....
田舎教師」より 著者:田山花袋
に通う県道には、薄暮に近く、空車の通る音がガラガラといつも高く聞こえる。そのころ機動演習にやって来た歩兵の群れや砲車の列や騎馬の列がぞろぞろと通った。林の角に歩....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
斐の山脈を破して緑色|濃き近村の松の梢に、何時の程からか紅白|染分の旗が翻った。機動演習の目標かと思うたら、其れは京王電鉄が沿線繁栄策の一として、ゆく/\東京市....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
がて「宇宙戦隊」の時代にかわっていくことでしょう。数千メートルの高空を飛んで、敵機動部隊のま上にとびかかる航空戦隊、さらに成層圏を征服して、数時間で太平洋、大西....
科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
い行動は世界を根柢から動かすことは出来ぬ。実験のプロパーな意味は、こうした技術的機動力を有つ実践が、自然に対して働きかける場合を指す。そして実験が生産技術の水準....
技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
るものでもない。こういう点から云って、寧ろ私は、この精神が古来人類文化の指導的な機動力をなして来たということをさえ、色々と実証出来ると考える。そしてこの見方は、....
決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
べからざるものだ。各人それぞれバイたらんとすれば足る。いたずらに数の大なるものは機動力を失うのである。 しかし余が春日山に二万の留守兵を残したのは、単にそれだ....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
をはじめて食った。当時長兄が一年志願兵で第二師団に入営していたのに面会に行ったが機動演習で留守であった。そこで一日置いて朝仙台を発し、夜になって東京の上野駅に著....
接吻」より 著者:神西清
全六個中隊の将校たちの脳裡には、去年あったことがまざまざと思い出された。それは機動演習の時のことだったが、彼らは或るコサック連隊の将校と一緒に、ちょうど今と同....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
した批評のメカニズムがあり、体系がなくてはならぬ。組織的な方法がなくてはならぬ。機動的な批評原則がなくてはならぬ。そういう原則を特に精練するものが、哲学体系とし....
不在地主」より 著者:小林多喜二
めには、新聞でこい、雑誌でこい、紀元節でこい、徴兵検査でこい、青年訓練所でこい、機動演習でこい、学校でこい、みんなその目当てのためにドンドン使ってしまうんだ。仲....
雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
その年自分は教導団を卒業した、まだうら若い青年であった。 当時、その聯隊の秋季機動演習は、会津の若松の近傍で、師団演習を終えて、後、我|聯隊はその地で同旅団の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の変化を生ず。即ち、武力行使に於ても、会戦を主とするか小戦を主とするか、あるいは機動を主とするか等各種の場合を生ず。しかして持久戦争となる主なる原因次の如し。 ....