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「機変〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

機変の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
れない投機的な不思議があるとともに、そうした場合自分の力量が、どれほどしなやかに機変に応じうるかを見きわめたい誘惑は大きかった。 渡瀬は説明を続けているうちに....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
をきわめていた貴女の立場に御同情しますよ」 「では、久我さんの言を借りれば――動機変転。ねえ、そうでございましょう。でも、そんな隈取りは、もう既に洗い落してしま....
成長意慾としての恋愛」より 著者:宮本百合子
て女性というものが現れた刹那から、人生の伴侶としての女性を選択するまでには成育の機変転を経るわけである。感情の内容は徐々に高められて豊富になって行くのだから、い....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
年延徳三年の事であった。大内義弘亡滅の後は堺は細川の家領になったが、其の怜悧で、機変を能く伺うところの、冷酷|険峻の、飯綱使い魔法使いと恐れられた細川政元が、其....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
尤《もっと》もなる次第あるものなり。畢竟世の事変は活物《いきもの》にて容易にその機変を前知すべからず。これがために智者といえども案外に愚を働くもの多し。 また....
三国志」より 著者:吉川英治
昌にあって、天下を制しているが、命はみな帝の御名を以てし、士卒は精練、彼自身は、機変妙勝の胆略を蔵している。故に、彼の出す法令には、誰も拒むことができない。しか....
三国志」より 著者:吉川英治
を使者として、荊州へつかわそう。そして一方、魏の曹操にも、使いを立て、まず双方の機変を打診してみた上としても、呉が態度を定めるのは遅くもあるまい――ということに....