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機外
「機外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機外の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
笑い出した。主人も本をよみながら、くすくすと笑った。独《ひと》り独仙君に至っては
機外《きがい》の機《き》を弄《ろう》し過ぎて、少々疲労したと見えて、碁盤の上への....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
転房が見える。そら! 乗ってきた。色の黒い「空先案内」の横顔。や! 笑ってるぞ!
機外の助手に手を上げて――白い歯、太い首、われらの英雄よ! 君はゆうべ充分の眠り....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
すら錯覚の世界を追っていたのだ。 はげしい横転の始まった瞬間には、僕の身体は、
機外においてけぼりにされたように感じた。水平線が、きらきらと、交錯した水車の車軸....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
落ちがして、白々とした気持になった。 ボートの艫に小型のモーターをつけた旧式な
機外船が、けたたましいエンジンの音をひびかせながらロッジのほうへ走ってくる。黒々....