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機嫌買い
「機嫌買い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機嫌買いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の盗賊」より 著者:太宰治
ざんした、えへっへっへ、と、なにちっとも考えてやしない、ただ主人《あるじ》への御
機嫌買い。似ていないか、似ていないか、気にかかる。 似ていない。ちっとも、似て....
「俗天使」より 著者:太宰治
らずに笑っている。 その歌が、いま思い出された。私は、弱行の男である。私は、御
機嫌買いである。私は、鳥でもない。けものでもない。そうして、人でもない。きょうは....
「美しい村」より 著者:堀辰雄
抜《ぬ》いた。 私はふだんの無口な習慣から抜け出ようと努力しながら、これもまた
機嫌買いらしい爺やを相手に世間話をし出した。 「爺やさん、峠《とうげ》の途中に気....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
のように、すこしも気にしないで、毎日のように遊びにきた。そのうちに又ひょっくり、
機嫌買いのお竜ちゃんも遊びにくるようになった。そうやって三人で遊び合うようになっ....