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機密
「機密〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機密の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
るのですが、これは孰れもそれ自身絶対に他へ洩らすことの許されない同じような二つの
機密社会であるために、この驚くべき事実が他へ洩れる道が若しありとすれば、それは亡....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
なにしろ瀕死の戸倉老人が彼に残していったことばによると、黄金メダルの件は、非常な
機密であって、うっかりこれに関係していることを洩らしたが最後、思いがけないひどい....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
拾った折鞄は、烏啼天駆の義弟の碇健二の鞄だった。その中には烏啼にとって非常に重要
機密なる書類もいくつかはいっていて、あの翌朝、袋探偵をたいへん喜ばせたものである....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
だ。今われわれの関係している暗号の鍵というのも、その本土の外に保管されてある重要
機密の一つなのさ。その時号の鍵が、このゼルシー島の、しかもメントール侯の城塞内に....
「地球要塞」より 著者:海野十三
。それは、非常にりっぱに統制が保たれているというか、或いは開戦にあたって、作戦の
機密を洩《もら》させまいと努力しているのだというか、とにかく林の如く静かであるこ....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
の重慶にも成都にも、はたまた昆明にも居なかったのである。 「は、それはわが政権の
機密に属する事項でございますから、私から申上げかねます。しかし、主席はぜひ博士の....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
スパイや敵国人のため妨害されないで、うまく搬ぼうと欲すれば、それ、決して何人にも
機密を洩らすことなく、自分おひとりの胸に畳んで、黙々として実行なさることである」....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
さか未練がましく延期を求めたが、博士は気の毒そうな顔で首を左右にふった。 「この
機密が漏洩することを極端におそれるのです。さっきも念を推しておいたが、このことは....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ちがいありません。なぜ? なぜ? なぜ? 帆村の勇気は百倍しました。わが海軍の
機密を知りぬいている大利根博士が、あの怪塔王だとしたら、これは一刻もそのままゆる....
「東京要塞」より 著者:海野十三
にも一層便利でもあり、かつ有効な措置がとれるのであった。 帆村荘六は、某大国の
機密を何とかして探りあてたいと、寝食を忘れて狂奔したが、敵もさる者で、なかなか尻....
「流線間諜」より 著者:海野十三
だ、それを云ってみたまえ」 帆村は、さも計画を熟知しているような顔をして、この
機密に攀じのぼるための何かの足掛りを得たいつもりだった。 「はッはッはッ」と「右....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に総教習と聯び立つ学堂事務の総轄者であった。出納庶務から人事の一切を綜べ、学堂の
機密にも参じ外部の交渉にも当って、あたかも大蔵と内務と外務とを兼掌していたから、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
方に安んずることをえざるも、他方に安んずるところあらしむるは、政教上最も必要なる
機密なり。もし、政治と宗教と同時に大変動を生ずるに至らば、国家の不利またこれより....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を要する。ソ連さえ発表して来た。国民の統制完全であり、戦争目的第一であるドイツは
機密としたが、日本の現状はむしろ勇敢に必要の数を公表し、国民に如何に彪大な生産を....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
撃する。内山完造は、日本の外務省の最高のスパイだ。あいつの月給は五十万円、一年の
機密費は五百万円。必要に応じていくらでも出る。それで彼はたくさんの伝書鳩を飼って....