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「機感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

機感の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
全体から切り離され、戸棚を設けて人為的に整理されたものであって、何の生命的なる有機感も持っていない。真の生命感ある「事実のもの」は、常に概念によって抽象されない....
スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
延長するならば、そこにいわゆるカントが余りにもプロテスタント的に捨去りすぎたる有機感覚としての地上的喜びへの合法則的顧みができたのではないかと思わしめるものがあ....
澪標」より 著者:外村繁
という。つまりそんな危険な状態がかなりの間続いたらしい。しかし母の大病や、その危機感についての記憶は全くない。その時、私達兄弟は祖母の許に預けられていた由である....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いあるな」 と、宮門まで強気な伝令もあったりしている。にもかかわらず、洛内の危機感は、刻々、不気味さを濃くしていた。玉座をまもる侍臣のあわてふためきも度を過ぎ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
全面、戦塵漠々のとどろきで、よくわからなかったが、ただしかし、彼がじっと、その危機感に耐えていたことにはちがいない。 彼には、ひそかに、待つものがあった。 ....