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機糸
「機糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
わって歌舞する手並も人並以上に優れたが、それよりも、繭を口に含んで糸を紡ぎ出し、
機糸の上を真櫛でもって掻き捌《さば》く伎倆の方が遥に群を抜いていた。 女は容貌....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
る不幸の人は、女ならば機を織り男ならば琴を弾き、一生を此処で暮らさにゃならぬ。(
機糸を眺め)ああまた白い糸が切れたそうな。後に残ったは黒と黄との二色ばかり、私は....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
つぎに、行為の上において第一の怪事というべきは、あるときその家の一室に掛けたりし
機糸が、いつの間にか、みごとに断ちきられたることこれなり。第二は、あるとき人の機....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ところが描いてあるが、これはそのころには、まだ珍らしい遊びだったのであろう。麻の
機糸の切れはしをつなぎ合わせて、手毬に巻いていたということは、何の本にも書いてな....