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機織虫
「機織虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機織虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
のなかに湯の匂いのする町家へたどってゆくと、夜はようやく寒くなって、そこらの垣に
機織虫が鳴いていた。 わたしの宿のうしろに寄席があって、これも同じ主人の所有で....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
候」 久「えゝと、待てよ……お前と夫婦になるなれば、私は表で馬追い虫、お前は内で
機織虫よ」 早「成程……私は馬を曳いて、女子が機を織るだな」 久「えゝ…股へ蛭の....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
いが、暮れるとさすがに涼しい風がそよそよと流れて、縁の柱にはどこから飛んで来たか
機織虫が一匹鳴いていた。深田君はその虫の音を感に堪えたように聞いていたが、やがて....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
り立って、大きい星が空いっぱいに光っていた。どこやらで水の音がひびいて、その間に
機織虫の声もきれぎれに聞こえた。 「山国の秋だ。」 こう思いながら僕は蚊帳には....
「郊外生活の一年」より 著者:岡本綺堂
うのではないが、思ったほどには鳴かなかった。麹町にいたときには、秋の初めになると
機織虫などが無暗に飛び込んで来たものであるが、ここではその鳴く声さえも聴いたこと....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
かに湯の匂いのする町家の方へたどってゆくと、夜はようやく寒くなって、そこらの垣に
機織虫が鳴いていた。 わたしの宿のうしろに寄席があって、これも同じ主人の所有で....