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機関
「機関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機関の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
の集に入れたものの二倍には、上っていた事であろう。当時、発表する意志も、発表する
機関もなかった自分は、作家と読者と批評家とを一身に兼ねて、それで格別不満にも思わ....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
年を閲《けみ》した今日、このリヴィングストンの崇拝者は或|基督《キリスト》教会の
機関雑誌に不相変《あいかわらず》リヴィングストンを讃美《さんび》している。のみな....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
行った。が、鶺鴒はどう思ったか、突然また空へ躍《おど》り上った。その代り背の高い
機関兵が一人、小径をこちらへ歩いて来た。保吉はこの
機関兵の顔にどこか見覚えのある....
「或る女」より 著者:有島武郎
。そして青年(青年は名を古藤《ことう》といった)が葉子に続いて飛び乗った時には、
機関車の応笛《おうてき》が前方で朝の町のにぎやかなさざめきを破って響き渡った。
....
「或る女」より 著者:有島武郎
も抑えつけてもぶるぶると震え出した。「報正新報」といえば田川《たがわ》法学博士の
機関新聞だ。その新聞にこんな記事が現われるのは意外でもあり当然でもあった。田川夫....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
るためには、この階級が自己防衛のために永年にわたって築き上げたあらゆる制度および
機関(ことに政治
機関)をプロレタリアの手中に収め、矛《ほこ》を逆にしてブルジョア....
「星座」より 著者:有島武郎
ているプラットフォームには、乗客と見送人が混雑して押し合っていた。
西山さんは
機関車に近い三等の入口のところに、いつもとかわらない顔つきをしていつもとかわらな....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
上陸を許すと云う副長の命令の下ったのは碇泊後|三日にならない頃だった。勿論水兵や
機関兵はこの命令の下った時から熱心に鼠狩りにとりかかった。鼠は彼等の力のために見....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
なる戦争文学よりもいっそう詩的な出来事だったであろう。しかし僕は十年ののち、海軍
機関学校の理髪師に頭を刈ってもらいながら、彼もまた日露の戦役に「朝日」の水兵だっ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
至るまで悉く男子の天才によって作り上げられたものだといっていい。男性はその凡ての
機関の恰好な使用者であるけれども、女性がそれに与かるためには、或る程度まで男性化....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
らゆる良匠中の最良にしてまた最も系統的な巨匠の手によって我等のために造られた宇宙
機関の運動について何らの確実なものをも把握しなかったことに愛想を尽かすようになっ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
動機から霊視の他に更に霊言現象を起すことになり、本人とは異った他の人格がその口頭
機関を占領して自由自在に言語を発するようになりました。『これで漸くトーキーができ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
して居る。彼等の体的欲望は、毫も消えた訳ではないが、ただその欲望を満足せしむべき
機関がない。そこが彼等の大いに煩悶焦慮する点である。凡そ世に充たされざる渇望ほど....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕はこう云う紙札に東海道線に近い田舎を感じた。それは麦畑やキャベツ畑の間に電気
機関車の通る田舎だった。…… 次の上り列車に乗ったのはもう日暮に近い頃だった。....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
前に、市長選挙が行われて、三十二歳の市の一書記が一躍市長に選挙された。それで決議
機関である市会と市長側とうまく行かない点もあったと思う。市長はわれわれと会った時....