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「機関士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

機関士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空中墳墓」より 著者:海野十三
に耳の下から頤へかけて斜に、二寸位の創痕をありありと見た。おお、松風号に同乗した機関士|松井田四郎太! もう二十年前に、どこかで死んでしまった筈の松井田機関士。....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
の今ごろのことでしたが、当時風間さんの宅に、しばらく厄介になっていた或る貨物船の機関士と、いい仲になって、家を飛び出したのがそもそもよくなかったんです……なんで....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
隊長がした。 カンノ博士が偵察隊員に任ぜられた。 それからカコ技師に、タクマ機関士、それに正吉少年の四名だった。 ところがコックのキンちゃんが、ぜひつれて....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
上で、大人に近かった。 ヒトミにちがいないのだが。…… 「お待ちどうさま、三等機関士さん。どっちも上等の品ですよ。ほっぺたが落ちないように。……ほほほほ」 ....
氷河期の怪人」より 著者:海野十三
った。そして、機内は、寒さのため、のりこんでいる特使団の一行はもちろん、操縦士や機関士などの乗員ですら、非常なくるしさとたたかっているのであった。機の前面には、....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
が、連盟脱退後の日本艦隊はどこまで強いのか、底力の程度がわからないてえことだぜ」機関士官は、だいぶん恐日病にかかっているらしい。 「心配するな。こっちの作戦にも....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
を奪うのさ」 「なアに、わけはないよ。今から、君は運転士になればいいのさ。僕は、機関士。いいだろう。奴等の留守の間に、二人で、この巨船を動かして、一路横浜へ凱旋....
火の扉」より 著者:岸田国士
口もとに冷笑がうかぶ。封も切らずに、破つて、丸めて、部屋のすみへなげすてる。二等機関士と称する若い客の、いつもの美文調の口説である。店へ来ると、まるでそんなこと....
くまと車掌」より 著者:木内高音
うじっとしていられなかった。川をわたってから約二マイルのところが例の難所なのだ。機関士も、十分に速度を落しはするが、後部のブレーキは、どうしてもまかなければなら....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
たのは、ある商人がその蒸汽じかけの製粉所のためペテルブルグから引っ張って来た若い機関士で、――「世間の噂じゃ、あの女はわが家の番頭のセリョーシカと明けても暮れて....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
を緊め直し乍ら、池内操縦士が、折から発動機の点検を了えて事務所に帰って来た、三枝機関士に訊ねた。 「二名だよ」 外では、ブルンブルンBr……と、湖水の水のよう....
火夫」より 著者:カフカフランツ
、あんたがお話ししているようでは、もっともと思っては下さらないですよ。船長さんが機関士たちや伝令係たちの名前とか洗礼名とかまでご存じで、あなたがそんな名前を言い....
武鑑譜」より 著者:服部之総
大隊にわけて士官候補生以上はすべて記されており、海軍などは軍艦別にして上等兵曹、機関士、船医師まで記されているのだから、「防諜」の恐怖耳底に存する者は顛倒するで....
飛行機に乗る怪しい紳士」より 著者:田中貢太郎
A操縦士とT機関士はその日も旅客機を操って朝鮮海峡の空を飛んでいた。その日は切れぎれの雲が低....
オスカー・ブロズキー事件」より 著者:妹尾アキ夫
。 「こうなんです。あすこは線路が急に曲っているんですが、そこを曲りかけたとき、機関士は線路になにか横になっているものを見つけたんです。ヘッドライトが強くなると....