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機首
「機首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機首の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空中墳墓」より 著者:海野十三
をとっていた。太陽は中天に赫々と輝いていた。 「天文台へ!」 わが搭乗機だけが
機首を西南に向けて飛翔する。プロペラはものすさまじい悲鳴をあげていた。すれちがう....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
丸が見えた、と思った。次の瞬間には、囂然たる音響をあげて放送局裏の松林の真上に、
機首をつっこんだ。パチパチと、物凄い音がして、松林が、ドッと燃えあがった。急に、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
はきだし、そのうちにふらふらし、空中分解して火の塊となる。万歳を叫ぶ。他の一機も
機首を下にして、田中さんの右はずれの森の彼方に落ちた(三鷹方面)。その他煙を出し....
「海底大陸」より 著者:海野十三
弾を「鉄の水母」の上におっことすと、一機また一機、くるりと翼さばきもあざやかに、
機首を上にたてなおして、上昇していくのだった。 爆弾は、まださかんに海面に炸裂....
「地球盗難」より 著者:海野十三
と、赤い翼をもったのや青い胴体のものや、いろいろさまざまの形のものが、吾れ勝ちに
機首をこちらに向けて飛んでくるのであった。一体どこの飛行機なのだろう。 刻一刻....
「超人間X号」より 著者:海野十三
空にたなびく原子雲のまわりを、二三度|旋回《せんかい》した宇宙航空船は、ふたたび
機首をめぐらして、日本の国、三角岳《さんかくだけ》へ向かったのだった。 大団円《....
「氷河期の怪人」より 著者:海野十三
いだまま、腹ばいになっているのであった。左の翼が、根もとから、もぎとられている。
機首は雪の中につっこんでいた。 道彦はびっくりしたが、しいて気をおちつけ、雪の....
「怪塔王」より 著者:海野十三
機上から空中写真をとっているのでありましょう。 それから暫くすると、中の二機は
機首をかえしてどんどんひきかえしていきました。 あとには四機の偵察機が、はなれ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
つかまって、煙をにらみつけた。飛行機は、煙のあがるのをまっていたらしく、このとき
機首をめぐらして、ずんずんもときた方にかえっていった。 「船長、船長!」 老紳....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
った。 それをみるより、のこりの三つか四つの敵機もおじけがついたのか、くるっと
機首をまげて、向うへとんでいった。敵は空魔艦にかなわないとみて、どんどんにげだし....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
席のそばの窓から、こっちをおそろしい眼でにらみつけた。と、思う間もなく一番機は、
機首を下にして、ぐらっとゆらいで、錐もみになって、墜ち始めた。ああ、もう駄目だ。....
「空襲警報」より 著者:海野十三
るようにして、爆音勇ましく暗の夜空に飛びだした。 場外に出ると、三機はそれぞれ
機首を別々の方向に向けて、互に離れていった。前に出発した三機と合わせて、六機の偵....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
にあったのは、何ともいえない気味の悪い青黒い壁のような大地であった。いつの間にか
機首を下にした機は、次の瞬間、どどどっと奈落に顛落する……。 特殊飛行中、僕は....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
飛行場のアブロ練習機が、見事なインメルマン・ターンをして、ピタリと旅客機の左肩に
機首を並べた。 「よう!」 「よう!」 両方から手を振って愉快な交驩をしたが、....
「空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
したがこれでは暗号じゃありませんね」 沙里子の第一番機は、手際よく、急旋回で、
機首を巡らせた。発動機の調子はいい。深い睡りに陥っている大阪の街が雲の下に、かす....