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橢円
「橢円〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
橢円の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かのように」より 著者:森鴎外
「ジイ・フィロゾフィイ・デス・アルス・オップか。妙な標題だなあ。」 そこへ雪が
橢円形《だえんけい》のニッケル盆に香茶《こうちゃ》の道具を載せて持って来た。そし....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
「あ、此れに這わせて見べいや」
と云って、縁先に据えてある切株の上の小さな姫蘆の
橢円形の水盤へ、窃と拳の中のものを移した。
すると、余の子供が吾も吾もと皆手を....
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
なかから抜き出して来た人間の影と交渉する小説である。――「ヴェラ・リカルド夫人の
橢円形の指輪」という、これはヴェラ・リカルド夫人が、アフリカ探険に行った良人《お....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ゅんしょう》らいづれも扁平《へんぺい》にして丸顔の女を描きたり。然るに歌麿はまづ
橢円形《だえんけい》の顔を作り出《いだ》してその形式的なる面貌《めんぼう》の中《....
「西瓜」より 著者:永井荷風
子供には食べさせなかった。 思返すと五十年むかしの話である。むかし目に見馴れた
橢円形《だえんけい》の黄いろい真桑瓜は、今日《こんにち》ではいずこの水菓子屋にも....