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「橿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

橿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
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岩石の間」より 著者:島崎藤村
出した。河へ抄《すく》いに行った鰍《かじか》を思出した。榎《え》の樹《き》の下で橿鳥《かしどり》が落して行った青い斑《ふ》の入った羽を拾ったことを思出した。栗の....
二人の兄弟」より 著者:島崎藤村
て行きました。この子供が木の実を拾いに行きますと、高い枝の上に居た一|羽《わ》の橿鳥《かしどり》が大きな声を出しまして、 「早過ぎた。早過ぎた。」と鳴きました。....
自叙伝」より 著者:大杉栄
かった。 四月の半ば頃に、全校の生徒が、修学旅行で大和巡りに出かけた。奈良から橿原神宮に詣でて、雨の中を吉野山に登って、何とかというお寺に泊った。第二期生だけ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
きに、木登りに。弟はまた弟で、榎の実の落ちた裏の竹藪のそばの細道を遊び回るやら、橿鳥の落としてよこす青い斑の入った小さな羽なぞを探し回るやら。ちょうど村の子供の....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
をどんどん攻め亡ぼして、とうとう天下をお平らげになりました。それでいよいよ大和の橿原宮で、われわれの一番最初の天皇のお位におつきになりました。神武天皇とはすなわ....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
うような、なんでもない景色です。それから僕は飛鳥の村のほうへ行く道をとらずに、甘橿《あまがし》の丘《おか》の縁を縫いながら、川ぞいに歩いてゆきました。ここいらか....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
見ますると、二た通りあるように存じます。一つはすぐれた人霊を御祭神としたもので、橿原神宮、香椎宮、明治神宮などがそれでございます。又他の一つは活神様を御祭神と致....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いる。 ○ 紀の国の山越えて行け吾が背子がい立たせりけむ厳橿がもと 〔巻一・九〕 額田王 紀の国の温泉に行幸(斉明)の時、額田王の詠んだ....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
(何気なく開いたところを読み始める。夕日が赤々と輝き始める)玉だすき 畝火の山の橿原の 日知りの御代ゆ あれましし 神のことごと 樛の木の いやつぎつぎに 天の....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
らりぶうらり、谷戸の方へ、行かしっけえ。」 と言いかけて身体ごと、この巌殿から橿原へ出口の方へ振向いた。身の挙動が仰山で、さも用ありげな素振だったので、散策子....
間人考」より 著者:喜田貞吉
考えると、泥部を何の故にハツカシベと訓んだかという、疑問が起らざるをえぬ。古く泊橿部または羽束部と書く部民の存在した事は疑いを容れぬ。天武天皇朝に※部と書いてハ....
古事記」より 著者:太安万侶
して亂暴な神たちを平定し、服從しない人どもを追い撥《はら》つて、畝傍《うねび》の橿原《かしはら》の宮において天下をお治めになりました。 神の御子 ――英雄や....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
り、この場合では宮殿を作るということである。(大和地方は服属したからさしあたって橿原に皇居を設けることにするが大和以外の地方はまだ平定しないから)日本の全土を統....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
代々の天皇・皇后がお立ちになっておられます。かかる次第でありますから、神武天皇が橿原宮に御即位になりまして後に、天津神の代表者として仰ぎ奉るべき天照大神と、国津....