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「檀一雄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

檀一雄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
喝采」より 著者:太宰治
、縄目が、ありあり浮んで来る、そのような死にそこないの友人のために、井伏鱒二氏、檀一雄氏、それに地平も加えて三人、私の実兄を神田淡路町の宿屋に訪れ、もう一箇年、....
悶悶日記」より 著者:太宰治
かに路がない。この日、濁ったことをしたので、ざまを見ろ、文章のきたなさ下手くそ。檀一雄氏来訪。檀氏より四十円を借りる。 月 日。 短篇集「晩年」の校正。この....
食通」より 著者:太宰治
な大食いであった。その時期には、私は自分を非常な食通だとばかり思っていた。友人の檀一雄などに、食通というのは、大食いの事をいうのだと真面目な顔をして教えて、おで....
川端康成へ」より 著者:太宰治
書し直して、それから大事に押入れの紙袋の中にしまって置いた。今年の正月ごろ友人の檀一雄がそれを読み、これは、君、傑作だ、どこかの雑誌社へ持ち込め、僕は川端康成氏....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
事実であった。 同時に、国内の挙国的思想統制と並んで、保田与重郎、亀井勝一郎、檀一雄等の日本浪漫派の人々が、林房雄、中河与一、等と共に、「日本精神」戦争の謳歌....
不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
、と余のナキガラをナグリ、クビをしめるべし。とたんに、余、生きかえれば、面白し。檀一雄、来る。ふところより高価なるタバコをとりだし、貧乏するとゼイタクになる、タ....
わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
を眺めて先生のことを思ふのが愉しい。 私が新潟にゐる期間、もう秋になつてから、檀一雄がやつてきた。ちやうど大詔奉戴日といふ禁酒の日だから仕方がない、こゝならい....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
しているのである。警察の保護室に一晩とめられて、出たこと。その三日目か四日目に、檀一雄の家へ行って、敷地を調査したこと。それまで檀一雄は三夜にわたって、私を訪ね....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
目の中毒を起したとき、私は発作を起しているから知らなかったが、女房の奴、石川淳と檀一雄に電報を打って、きてもらった。ずいぶん頼りない人に電報をうったものだが、こ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
檀一雄君の直木賞「石川五右衛門」が連載されてから、「新大阪」という新聞が送られて....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ると、相当大きな魚がぶらさがって現れてくるね。後に板をひかせて波のりをやったら、檀一雄があんまり勇みすぎて板とともに海中に逆立して網にはさまれ、あわや大事に及ぶ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だててみたり、悪口云ったり、甚だしく陰陽ただならぬところはゴカンベン願う。すでに檀一雄が三万円の口で日本一の奴をたのむと頻りに申し込んでいるのですが、私は握りつ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。旧正月に来なくて幸せでした。妙な偶然があるものだ。 私はその二、三日石神井の檀一雄のところに泊っていたが、そこからコマ村まで近いから、でかけてみようじゃない....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
食べ物に不自由している友人のノンダクレや食いしんぼうを選んだのである。 そこで檀一雄、半田義之、南川潤に私というテアイがヨシクマ炭坑その他へ姿を現すこととなっ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
を出しているが、これは、まったく型のごとき楓谷張りの一戯作である。それが、近来、檀一雄氏や中山義秀氏などに書かれ、地方の読者も、義仲にたいして、新たな興味をもち....