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檀香
「檀香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
檀香の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
その十一体の風天の化身なる故に十一の数を好む。子欲しき者は丹でその像を壁に画き、
檀香とルイ花を捧《ささ》げて日々祀る。また麦粉で作った皿にギー(澄酪)を盛り、燈....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
い眩暈におそわれてベッドに就く時、いつも、コティーの香水をやたらにふりまかせ、白
檀香をやたらに焚かせて、その緩急混合の芳香の中に浸るのだった。秦はこのことからし....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
ない。しかしこの『茶の本』は人心の機微に立脚した文字で長くその馨を世に残すにたる
檀香とも言うべきもの。それがドイツ語にもフランス語にも訳されて広く欧米人に、出版....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
っているのである。「一室を浄治し、あるいは空閑の阿蘭若処にありて瞿摩を壇とし、栴
檀香を焼きて供養をなし、一勝座を置きて、旛蓋もて荘厳し、諸の名華を以て壇内に布列....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
けたてて檀州〈ホノルル港〉に向かうのである。) ハワイ・ホノルル港をシナ語にて
檀香山という。よって、詩中に檀州の語を用う。 二十六日、朝雨のち晴れ。夜に入り....