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「檜皮色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

檜皮色の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
老婆は、あわただしくふり返った。見ると、年は六十ばかりであろう。垢《あか》じみた檜皮色《ひわだいろ》の帷子《かたびら》に、黄ばんだ髪の毛をたらして、尻《しり》の....
羅生門」より 著者:芥川竜之介
下人の眼は、その時、はじめてその死骸の中に蹲《うずくま》っている人間を見た。檜皮色《ひわだいろ》の着物を着た、背の低い、痩《や》せた、白髪頭《しらがあたま》....
源氏物語」より 著者:紫式部
っていた東の座敷の中の柱を、だれかに取られてしまう気のするのも悲しかった。姫君は檜皮色の紙を重ねて、小さい字で歌を書いたのを、笄の端で柱の破れ目へ押し込んで置こ....
源氏物語」より 著者:紫式部
に美しい。同じ白といってもただ白い一方でしかない、目に情けなく見える単衣に、袴も檜皮色の尼の袴を作りなれたせいか黒ずんだ赤のを着けさせられていて、こんな物も昔着....