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「檜舞台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

檜舞台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ない。それを知って他を語るのはさらに名誉なことじゃない。日清戦争以来日本は世界の檜舞台に乗りだした。この機運に際して老人が我々青年を指導することができなければ、....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
小劇場だって昔にくらべれば遙かに立派なものです。それでもその当時は、三芝居だとか檜舞台だとか云って、むやみに有難がっていたもので、今から考えると可笑いくらい。な....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に金九銭を以って二度の芝居が観られるというわけである。ともかくも春木座はいわゆる檜舞台の大劇場であるのに、それが二回九銭で見物できるというのであるから、確かに廉....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
政策は、無駄な投資だと思う。我々にしても、いまでも田舎廻りの役者でもあるまいから檜舞台へ出て見たい気もするが、さて銀座あたりへ出るとなれば二三十万の金は用意して....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
出雲のお国なんていうのは、元は大社の巫女でしょう。巫女というものは、昔から世間の檜舞台に出る因縁があるような気がするな。それから静御前なんかでも――もっともあれ....
回想録」より 著者:高村光太郎
事を奇麗にしまわないうちは、他のことは何も出来なかった。仕事の済んだ後の細工場は檜舞台のように奇麗にして、明日の仕事に備えていた。私は年中細工場にいて、何か始っ....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
物衆をも、同じほどに、お疑いいたさねばなりますまい。 あの殺人は、間口十五間の檜舞台の真中に伏せられた、造りものの鐘の中で行われたので御座います。その、造りも....
三枚続」より 著者:泉鏡花
でそれとはなく尋ねたのが、愛吉に直ぐ読めて、 「おかしゅうございましょう、先生、檜舞台の立女形と私等みたような涼み芝居の三下が知己ッてのも凄じいんですが、失礼御....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
会の出品ね――県庁から、この錺職へお声がかりがある位ですもの。美術家の何とか閣が檜舞台へ糶出さない筈はないことよ。 作は大仕掛な、床の間の置物で、……唐草高蒔....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
す。 思わず話が脇道へそれましたが、さて、今度、「復活の日」にかわって、帝劇の檜舞台にかけられる「ペエル・ギュント」について、ごく輪郭だけを申上げて話を終るこ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
俳優が名題に昇進するということは非常にむずかしいのであって、門蔵、荒次郎の二人も檜舞台で多年相当の役を勤め、現に荒次郎の如きは明治の初年に名人彦三郎の代り役を勤....
三崎町の原」より 著者:岡本綺堂
るに金九銭を以て二度の芝居が観られるというわけである。ともかくも春木座はいわゆる檜舞台の大劇場であるのに、それが二回九銭で見物できるというのであるから、確に廉い....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
若い蘇峰の『国民之友』が思想壇の檜舞台として今の『中央公論』や『改造』よりも重視された頃、春秋二李の特別附録は当....
情鬼」より 著者:大倉燁子
さんとしてはほんとに働き栄のする、腕のふるいどころでしょう。外交官としては面白い檜舞台。そこへ撰ばれてやられたんですから、あの人としては今が最も華やかな時代だと....
春泥」より 著者:久保田万太郎
良はそうした小屋から小屋を転々した。――その間で、倭のほうは、幾たびか歌舞伎座の檜舞台に成功したあと、座員をつれて息抜に洋行したり、小さいながら東京の真ん中に自....