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檳榔子
「檳榔子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
檳榔子の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
おはぐろ》をつけると云う。上海プノンペン間を商用にて往来する父にカンボジヤ国より
檳榔子《ばあむ》の実を土産に買ってきてもらう。霖雨《りんう》の来らんことをたえず....
「河明り」より 著者:岡本かの子
尽きてしまって、そこから私たちはトロッコに乗せられた。箱車を押す半裸体の馬来人は
檳榔子の実を噛んでいて、血の色の唾をちゅっちゅと枕木に吐いた。護謨園の事務所に着....
「唖娘スバー」より 著者:タゴールラビンドラナート
を食べます)の下に坐るのがきまりでした。プラタプは少し離れて、釣糸を垂れる。彼は
檳榔子を少し持って来ました。スバーが、それを噛めるようにしてやる(印度人は、ビン....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
多量の瓦斯を吸収する性質がある、炭が臭気止めに使われるのはこのためである。近頃|
檳榔子の炭を使って極寒まで冷した空気を吸わせ真空を作る事も発明された。また炭は溶....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
て、おもむろに投薬を開始する。 侍医長がいちいち入念に毒見して医官に返す。まず
檳榔子とタマリンドの果肉の煎汁に鼈甲の粉末をまぜた下剤を三カデックス(約三合)ほ....
「環礁」より 著者:中島敦
ある。 総じてポナペには顔立の整った島民が多いようだ。他のカロリン人と違って、
檳榔子《びんろうず》を噛む習慣が無く、シャカオと称する一種の酒の如きものを嗜《た....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
のっぴきならないところを見せてやる」 と言いながら、象の腹のほうへ寄って行き、
檳榔子塗《びんろうぬり》の腰刀を抜いて無造作にガリガリと胡粉を掻き落していたが、....