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「檻車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

檻車の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
であります。 その洗濯というのは余の物ではない、彼は、今、泉水堀の前に引据えた檻車《おりぐるま》の中から一頭の熊を引き出して、それの五体をしきりに洗ってやって....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
じた。 「今日危途春雨冷やかなり――」 すると、すぐうしろに太い声がして、 「檻車揺夢度函関《かんしゃゆめうごかしてかんかんをわたる》」 と、すばやく次の句....
三国志」より 著者:吉川英治
「三百人ばかりの官軍の隊」 「だが、おかしいぞ、熊でも捕まえて入れてくるのか、檻車をひいて来るじゃないか」 大きな鉄格子の檻である。車がついているので驢にひ....
三国志」より 著者:吉川英治
前祝いに、今夜は大いに飲め」 そこで、曹操の身はたちまち、かねて備えてある鉄の檻車にほうりこまれ、明日にも洛陽へ護送して行くばかりとなし、守備の兵や吏事たちは....
三国志」より 著者:吉川英治
はこいつだ。すぐ斬るのは惜しい。黄祖の首と二つ並べて、凱旋ののち父の墓を祭ろう。檻車へほうりこんで本国へさし立てろ」 と、いって、部下に預けた。 呉はここに....
三国志」より 著者:吉川英治
った。 ところがこの頃すでに、その仇なる范疆、張達の両人は、身を鎖で縛められ、檻車に乗せられて、呉の建業から差し立てられ、道中駅路駅路で庶民の見世物に曝されて....
三国志」より 著者:吉川英治
|※馬は手捕りになった。孔明は南安へ入城した。 法を出して民を安んじ、夏侯楙は檻車のうちに虜囚としておき、また諸大将を一閣に寄せて、その戦功を彰した。 宴と....