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「櫓櫂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

櫓櫂の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
エッサアエッサアと市場の下へ漕ぎ付けます。アトは見張りの若い者か何か一人残って、櫓櫂を引上げてそこいらの縄暖簾に飲みげに行きます。 その舟の中の魚を数え上げる....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
、扇拍子、畳を軽く拍ちながら、「筑紫下りの西国船、艫に八｜挺、舳に八挺、十六挺の櫓櫂を立てて……」 「やんややんや。ああ惜い、太夫が居らぬ。千代鶴やい、猿になれ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
明るくなっても風は止まず、益々｜烈しく吹いて居りまする。三人とも心付いて見ると、櫓櫂も皆吹流されてしまいました。 船頭「やア、これじゃア風が止んだって何処へも....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
時間がおしい。一同は、すき腹のまま、いきおいよく仕事にかかった。 伝馬船組は、櫓櫂をそろえて、元気よく出発した。 「行ってくるよ。所帯道具と食糧は、みんな持っ....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
んわ、そんなこと」 二人は優しく争った。 やっぱり女は帰ることにした。一人で櫓櫂を繰って紫錦は湖水を引き返した。 どこか、裏庭の辺りから、口笛の音の聞こえ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
真近につないで紳士淑女の飛び込みならびに休憩の用に供するために造られたものゆえ、櫓櫂《ろかい》も帆もあろうはずはない、コン吉の狼狽には頓着なく筏は己《おの》が好....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
おり無事平穏に天神岸からともづなを解いた二百石船――淀の水勢に押されて川口までは櫓櫂なしだが、難波橋をくぐり堂島川を下って、いよいよ阿州屋敷の女松男松、水見｜櫓....
「三国志」より 著者:吉川英治
商人に姿を変えていた。玄徳と夫人、また随員五百を各※の舟に収容すると、たちまち、櫓櫂をあやつり、帆を揚げて、入江の湾口を離れた。 「やあ、その舟返せ」 呉の追....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て、 「ちと迅いぞ。迅いッ、迅い！」 と突如、艫の舵手や帆綱番の上へどなった。櫓櫂だけの兵船も多いが、身うごきの重い大船はみな帆力を借りていた。とかく船列は一....