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「櫛匣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
さなきだに、そこの、古女御所は冷え冷えしていた。明り窓にはクモの巣が見え、小机、櫛匣などの調度も、何代前の女人の用具やらと思われて肌さむい。 が、彼女は耐えた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ところが、やがて泣きやむと、波路はするすると千鳥棚の下へ寄ってゆき、コトリと、櫛匣の蓋をとっている。上目づかいで、良人が見ているなどは、おそらく意識の外だった....