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欄外
「欄外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欄外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
彼女はひとりになると、長火鉢の前の新聞をとり上げ、何かそう云う記事はないかと一々
欄外へも目を通した。が、「今日《きょう》の献立《こんだ》て」はあっても、洋食の食....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ところは春のおとずれも遅く、白雪が天にあるような涅毘の峰がそびえている。) 客楼
欄外大湖開、晨起先登百尺台、波上茫茫看不来。 (客舎のてすりのむこうに大きな湖が....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
よりにして帳簿のまん中ほどをぽんと開いた。その頁には、昨日の日附と夕刻の数字とが
欄外《らんがい》に書きこんであり、本欄の各項はそれぞれ小さい文字で埋《うま》って....
「断層顔」より 著者:海野十三
航者一名ヲ法規ニ照シテ処理ス。二十三時五分開始、同五十五分終了」 それからその
欄外に鉛筆書で「23XSY」“畜生、イカサマだ云々”、「要警戒勝者」と、三つの文....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
....
「わが中学時代の勉強法」より 著者:寺田寅彦
た。抜き書きというのは、言うまでもなく教科書中の主要の点を抜き書きして、教科書の
欄外などへそのまま書き抜いておくのである。同じ教科書の中でも、動物、植物、鉱物、....
「白い朝」より 著者:豊島与志雄
ませんが、父はあの頃、ギリシャ神話をしきりに読んでいました。その神話の或る書物の
欄外に、あの文句が書きつけてあるのです。ミダス王の驢馬の耳の話のところです。 ....
「生あらば」より 著者:豊島与志雄
ていた。 「おい一枚おくれ、何でもいいから。」 夕刊を引ったくるようにしてその
欄外を見ると、三月六日としてあった。 「やはり今日は三月五日だったのだ!」壮助は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
それから窓の近くの小卓の上に散らばっていた古い新聞の片すみを引き裂いた。彼はその
欄外の空所に一二行の文句を書きつけ、それを折って別に封もせずに、料理手伝いや小使....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
和確立とともに償還す
第三部 第一〇三九〇号
ストフレー
正教王党軍(
欄外に)
このヴァンデアン党(訳者注 王党の一派にしてストフレーはその将軍)....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
黒ラシャの上衣、黒の厚ラシャのズボン、絹のチョッキ、靴《くつ》、およびシャツ。」
欄外に、前大使としてあって、注がついていた。その注をも写してみよう。「別の箱にあ....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
て、万事よろしく頼むがいいで結んである。肝心《かんじん》の名前を忘れたとみえて、
欄外というようなところに野々宮《ののみや》宗八《そうはち》どのと書いてあった。こ....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
ラ」「タカダノババ」の今日では、今夏、あるところへ書いた私の小説など、校正注意と
欄外へ朱書までしておいたのに、「駒形堂」を「こまんどう」とはルビしてくれず、むざ....
「親鸞」より 著者:三木清
主観化してしまうことである。宗教は単なる体験の問題ではなく、真理の問題である。〔
欄外 Emil Brunner, Erlebnis, Erkenntnis un....