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欠唇
「欠唇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欠唇の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
しかして支那の妊婦は兎を食うて産む子は痔持ちになったり毎度|嘔吐《は》いたりまた
欠唇《いくち》に生まれ付くと信じたのだろう。『※雅』に咀嚼するものは九|竅《きょ....
「幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
らでも想像出来た。指が一本足りないこと、頭がまる禿げであること、片目、鼻っかけ、
欠唇《いぐち》、蹙《いざり》……少し調子が狂えばもはや怪物だった。 生れてみな....
「文づかい」より 著者:森鴎外
うなる音をせさせ、座をたちたるおもては、常より蒼かりき。姫たち顔見合せて、「また
欠唇のおこなる業しけるよ」とささやくほどに、外なる笛の音絶えぬ。 主人の伯は小....