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「欠席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

欠席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
硯箱とのほかに何んにもなかった。そこで園はもう一度思い落しはないかと考えてみた。欠席届があった。彼はふたたび机の引出の錠を開けて、半紙を取りだしてそれを書いた。....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
野崎の三人の及落決定も十分とは掛らなかった。三人一束に審議されて、簡単であった。欠席日数が三人とも規定を超過していると聴いて、さっさと小用に立った教授もあるくら....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
若い妓どもです……御存じの立旦形が一人、今夜来ます筈でしたが、急用で伊勢へ参って欠席しました。階下で担いだんでしょう。密と覗きに……」 「道理こそ。」 「(あら....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
付金問題につき明日学校にて理事評議員会あるとかにて伝えに来られしもの。病中につき欠席する旨返事をし、その他につき意見を交換せり。要は教育改革第一、先生の待遇改善....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
は、往きはともあれ、復りが難儀だと少しく恐れたからである。例の俳句会ならば無論に欠席するのであるが、それではないとわざわざ断り書きがしてある以上、何かほかに趣向....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
夜何時頃でしたか」 「それが、大分遅くなってからでしてな。なにしろ、神意審問会に欠席されたので、その折初めて気がついたのですよ」と真斎はようやく安堵の色を現わし....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
お話をいたす筈でございましたが、よんどころない用事が出来まして、残念ながら俄かに欠席いたすことになりました。就きましては、お前が名代に出て何かのお話を申し上げろ....
鴛鴦鏡」より 著者:岡本綺堂
冬坡という青年であるらしかった。冬坡もわれわれの俳句仲間であるが、今夜の句会には欠席してこんなところに来ていたのである。そう判ると、わたし達もいささか拍子抜けの....
」より 著者:織田作之助
だろう。何故なら学校では君の卒業は許さぬことに決定している。理由は三つある。一つ欠席日数超過、二つ教師の反感を買っていること、三つ心身共に堕落していること、例え....
終戦前後」より 著者:織田作之助
だから、整列の仕方と、敬礼の仕方を教えて、あとは講演です」 と、いう。 「僕は欠席します。整列や敬礼の訓練をしたり、愚にもつかぬ講演を聞いたりするために、あと....
作画について」より 著者:上村松園
お講義をきくために通ったものです。 折々休むこともあり、制作中などは手が離せず欠席もしたことがありますが、それでもだいぶ永いこと通いました。 勉強ともあれば....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
席へ連りましては、明日の勤のほどが――と誰も頼まない、酔ったのを枷にして、不参、欠席のことわりを言うのである。 思っても知れよう、これをそのままで引取る法があ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
で、三月の下旬に第二回を築地のひさご家に開いたが、松居君もわたしも差支えがあって欠席した。ほかの会員もあまり気乗りがしなかったとみえて、その後は開会の通知もなく....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
最う二、三月辛抱すれば卒業出来るのだし、二葉亭は同学中の秀才だったから、そのまま欠席して試験を受けないでも免状を与えようという校長の内諭もあったが、気に喰わない....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
はもしや公高の仕業ではないかと胸を痛めていると、今度は学校から電話です。あまりに欠席がつづくからとの注意、登校していることとばかり思っていたのにどうしたのでしょ....