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「欠所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

欠所の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
から大分《だいぶん》とったろう」とそそのかして見た。果然彼は墻壁《しょうへき》の欠所《けっしょ》に吶喊《とっかん》して来た。「たんとでもねえが三四十はとったろう....
津軽の虫の巣」より 著者:宮本百合子
郎が、鬱晴らしについ何心なく羽田の沖に釣糸を垂れたばかりに、不愍にも船頭もろとも欠所遠嶋仰せつけられたという、驚くべき例もある。 知足院の隆光とやらいう怪僧が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
関係人全体は手をわけても、その身許を突きとめない限り市場組合員は所払いとなるか、欠所《けっしょ》となるか、そのことはわかりません。 三十 その夜の――暁方のこ....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
などは致しませぬ」 「好し。しからば気の毒ながら我等は他に転宿……当家は遠からず欠所と相成り、一家城外へ追放……そのくらいで済めば、まァ好い方であろう。少し間違....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
すがりついている子供等を見廻して途方にくれる)これだけの子達は、親兄弟が死んだり欠所《けっしょ》になったり所払いの仕置きを受けたりしたために、私の家へ自然に引取....
三国志」より 著者:吉川英治
欠点があるからです。土質|粗く硬く、水はしおからくて飲むにたえません。もう一つの欠所は山野木に乏しく、常に燃料不足なことです。……ですからこういう謀計を用いれば....