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「次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
次の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
1
浅草《あさくさ》の仁王門《におうもん》の中に吊《つ》った、火のともらない大提灯《おおじょうちん》。提灯は
次第に上へあがり、雑沓《ざっとう》した仲店《なかみせ》を見渡すようになる。ただし....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
上へ、ちゃんと跨《またが》っていたんだからな。今考えても莫迦莫迦《ばかばか》しい
次第さ。しかしそれも僕の発議《ほつぎ》じゃない。あんまり和田が乗りたがるから、お....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
には、もう百日紅《ひゃくじつこう》の花が散って、踏石《ふみいし》に落ちる日の光も
次第に弱くなり始めた。二人は苦しい焦燥の中に、三年以前返り打に遇った左近の祥月命....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
じんこう》の名前ですよ。――音楽家の達雄《たつお》と懇意《こんい》になった以後、
次第にある不安を感じ出すのです。達雄は妙子を愛している、――そう女主人公は直覚す....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
神が、御自身御告げをなさるのですからね」 亜米利加人が帰ってしまうと、婆さんは
次の間の戸口へ行って、 「恵蓮。恵蓮」と呼び立てました。 その声に応じて出て来....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
とにそう云う句なども製造した。 当時又可笑しかったことには赤木と俳談を闘わせた
次手に、うっかり蛇笏を賞讃したら、赤木は透かさず「君と雖も畢に蛇笏を認めたかね」....
「狂女」より 著者:秋田滋
し等のほうにも仕様があるんじゃ」 やがて、一行はイモオヴィルの森のほうを指して
次第に遠ざかって行った。 二時間ばかりたつと、兵士だけが戻って来た。 以来、....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
新聞をひろげてみて
次のような三面記事が出ていない日はほとんどあるまい。 水曜日から木曜日にかけて....
「初雪」より 著者:秋田滋
、心にも体にも、いちばん愉しいことだった。世の中の人間が変った出来事を望んだり、
次から
次へ新らしい快楽を求めたりする心持が、彼にはどうしても解らなかった。世間に....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
われたることを述べ、予が労れをいたわりて馳走かぎりなし。翌日は先ず観音へ案内し、
次の日は上野と、三四日して「さてこれよりよき学校を聞き合せ申すべし、あなたにも心....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
というに、まず甜菜から砂糖をとる実験をやったが、これは中々楽な仕事ではなかった。
次ぎに二硫化炭素の実験であったが、これは頗る臭い物である。臭い位はまだ可いとして....
「寡婦」より 著者:秋田滋
首を吊って死んでいたのです。 その息子さんも、一千八百四十一年になさった旅の途
次、オペラ座の歌姫にだまされたあげく、巴里の客舎で、同じような死に方をして果てま....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
娘の心に通じていて、そのまわりには気まぐれや浮気の迷路があり、絶えず困難や障壁が
次々とあらわれるのだ。それに、彼が出あわなければならない恐ろしい敵軍は、血と肉と....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
つも彼が、重罪犯人の訴訟記録をしまっていた事務机の中から、悲歎にくれた公証人が、
次のような、奇怪な書きものを見つけ出した。 それにはこんな題がついていた。 ....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
事ばよう知ッとるし、なかなか好い、博多のモンとありゃ、一体誰じゃろうかい」等と、
次兵衛達や、田舎芸術家達の間に、サンザン首をひねらしたものである。 それから半....