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「次いで〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

次いでの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
人以外に読者がある、そうして又同時にあり得ると云う事を知った始《はじめ》である。次いで、四代目の「新思潮」が久米、松岡、菊池、成瀬、自分の五人の手で、発刊された....
偸盗」より 著者:芥川竜之介
かなず いなごまろは拍子うつ きりぎりす ぴしゃりと、蚊をたたく音が、それに次いで聞こえる。中には「ほう、やれ」と拍子をとったものもあった。二三人が、肩をゆ....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
《なめ》らかな調子でこう言いながら、うやうやしく頭を下げた。これが、当時八犬伝に次いで世評の高い金瓶梅《きんぺいばい》の版元《はんもと》を引き受けていた、和泉屋....
河童」より 著者:芥川竜之介
んびょう》なりしを知り、すこぶる安堵《あんど》せるもののごとし。 我ら会員は相次いでナポレオン、孔子《こうし》、ドストエフスキイ、ダアウィン、クレオパトラ、釈....
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
、醜悪なる鉄のつり橋を架けた日光町民の愚は、誠にわらうべきものがある。 橋梁に次いで、自分の心をとらえたものは千鳥城の天主閣であった。天主閣はその名の示すがご....
」より 著者:芥川竜之介
いているのを目《ま》のあたりに見たと云うのである。 既に、姿さえ見えた。それに次いで、ほとんど一村の老若《ろうにゃく》男女が、ことごとくその声を聞いたのは、寧....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ん。現に Dr. Werner 自身もその下女が二重人格を見たそうでございます。次いで、ウルムの高等裁判所長の Pflzer と申す男は、その友人の官吏が、ゲッ....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
屡々《しばしば》「さまよえる猶太人」と食卓を共にした事があると云ったそうである。次いでは、フランドルの歴史家、フィリップ・ムスクが千二百四十二年に書いた、韻文《....
或る女」より 著者:有島武郎
んだか》く聞こえた。時間でもないので葉子は思わずぎょっとして倉地から飛び離れた。次いで玄関口の障子《しょうじ》があいた。貞世は茶の間に駆け込んで来るらしかった。....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
地球は、いつの間にかその発達にすら適合するように変化していたのだ。有機物の発生に次いで単細胞の生物が現われ出た。そして生長と分化とが始まった。その姿は無機物の結....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
というのは疑いもないことである。そうして一時素晴らしい盛花期が出現した。その後に次いで来た深甚な沈退時代を見るにつけてもなおさら我々はこの隆盛期に対して完全な賛....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
した。数百年前、世界政策に乗り出して以来、スペイン、ポルトガル、オランダを破り、次いでナポレオンを中心とするフランスに打ち克って、一世紀の間、世界の覇者となって....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
の学生が集った。今は故人の安達正太郎君という雄弁会の幹事が出て、開会の辞をやり、次いで私が決議文をよんで、さてこれから私が演説を始めるという時に、黒マントを被っ....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
も手頃と速断さるるものを掴まえて登って行く。汗がいち早く頸のほとりを湿してくる。次いで額から湧き出でて両頬を伝うて流れ下るようになる。拭っている暇がない。暇がな....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦」と称するは当らず。 第一次欧州大戦後、西洋文明の中心は米国に移りつつあり。次いで来るべき決戦戦争は日米を中心とするものにして真の世界大戦なるべし。 二 前....