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次位
「次位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
次位の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
さしがねはうまい坪《つぼ》にはまった。検疫官は絵島丸の検疫事務をすっかり年とった
次位の医官に任せてしまって、自分は船長室で船長、事務長、葉子を相手に、話に花を咲....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
て歩くと、辨天屋|祐三郎《ゆうざぶろう》という江戸町一丁目の大籬《おおまがき》の
次位|大町《だいまち》小見世《こみせ》というべき店で、此の家《や》の紅梅という女....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
態は、いつでも純粋経験の状態であることは誰しも許す所であろう。反省的思惟の作用は
次位的にこれより生じた者である。しからば何故に此《かく》の如き作用が生ずるのであ....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
は、博士の自主的研究は独得なる発展を遂げ、今世界中で一等科学の進んだアメリカや、
次位のドイツなどに較べると、少くとも四五十年先に進んでいると、或る学者が高く評価....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
めに、いつも息を切らしていた。
ミリエル氏はその到着の日に、司教を旅団長のすぐ
次位に位させた勅令に相当する名誉の儀式をもって、その司教邸に据えられた。市長と市....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
に宛てられた事務所の二階へ歩を移した、其時に順になったので、役人の親玉と次席と其
次位は判別できた。隊長は案外見立のない瘠せ男だが、遉《さすが》に怜悧想《りこうそ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
お、ドストエフスキーの文章はカラ下手くそで全で成っていないといってツルゲーネフの
次位に置き、文学上の批判がともすれば文章の好悪に囚われていた。例えば現時の文学に....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
新富町の全盛期になると、東京劇壇の覇権はいつか団菊左の手に移って、かれは自然その
次位に置かれることになってしまった。彼ばかりではない、狂言作者のうちで、かの三代....