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次女
「次女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
次女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「栗の花の咲くころ」より 著者:佐左木俊郎
へ寄って行って曳《ひ》き出《だ》しを開けた。同時に、どこから飛び出して来たのか、
次女の嘉津子《かつこ》も父親の腕に縋った。 「お父さん! お父さんたら! お父さ....
「手品」より 著者:佐左木俊郎
そして、古風な恒例は何事も豪勢にやるのが習慣だった。殊《こと》にも今年は、当主と
次女と老母と、三人の厄歳《やくどし》が重なっているので、吉田家では二日も前から歳....
「新生」より 著者:島崎藤村
月日が経《た》った。その間、不思議なくらい親しいものの死が続いた。彼の長女の死。
次女の死。三女の死。妻の死。つづいて愛する甥《おい》の死。彼のたましいは揺《ゆす....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たので、その夜は自宅にいなかった。瓜生の一家は長八と、妻のお由と、長女のお北と、
次女のお年と、長男の長三郎と、下女のお秋の六人暮らしで、男の奉公人は使っていない....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の里方へ養子にやった次男の正己。残る三人は女の子で、姉娘のお粂のほかには、さきに
次女のお夏をうしない、三女に生まれたお毬という子もあったが、これも早世した。どう....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
て居て、これから追々田地でも買おうと云うのだが、一人の身上では不自由勝だから、傳
次女房を持ちてえが百姓の娘では否だが、聞けば何か此方の姉さんは元|武士のお嬢さん....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
の父もすでに三十一歳になっていたが、この年の六月十五日に初めて、同族河上又三郎の
次女タヅと結婚した。それが私の母で、文久二年八月誕生の彼女は、当時十七歳、正確に....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
君の病気を治したのかい?」 「いえ、あの先生の長女の寝小便を治しまして、それから
次女のテンカンを治しまして、それからこッち先生自身も阿二羅大夫人を持薬に用いてい....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
まで世を忍ぶ仮の営み、ワガ本名は和具志呂足、ワガ長女の名は比良、長男は須曾麻呂、
次女は宇礼と名のる。すべて神慮によって定められた神族の神名である。神託によって本....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
平作の次男坊の石松。長男勘当でこれが跡目だな。長女伸子とその亭主の三百代言角造。
次女の京子とその亭主の三百代言能文。娘どものムコはみんな三百代言だ。三百代言に育....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
るのは四人の兄妹の顔立が全然ちがっていることだ。姉の勝美は瓜実顔の美人であるが、
次女のミドリは丸顔の美人で、目にも鼻にも共通点がない。勝美はオチョボ口でうけ唇だ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
子の下に二つちがいの艶子がおり、私もまだ五つでは母も手がまわり兼ねたのであろう。
次女の雪子はその時すでに十六で父の実家佐々木家に養女に行っており、三女の種子は十....
「妖婦」より 著者:織田作之助
領の新太郎は道楽者で、長女のおとくは埼玉へ嫁いだから、両親は職人の善作というのを
次女の千代の婿養子にして、暖簾を譲る肚を決め、祝言を済ませたところ、千代に男があ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
なった人だが、この外に三人の妹があった。長女はもはやかたづいてライド夫人となり、
次女はサラといいて、妙齢二十一才、三女のジェンはまだ幼い子であった。ファラデーは....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
院には八代家重の霊が共に祀られてある。二代秀忠の裏方崇源院は、越前の国浅野長政の
次女であるから淀君の妹に当たる。であるから豊臣秀吉と秀忠とは義兄弟であった訳にな....