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「次席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

次席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
成りましたが、扨《さて》これからは何うなりましょうか、一寸《ちょいと》一服いたし次席でたっぷり申し上げましょう。 四 さて引続き申上げておりま....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
これへお出会いめされいッ」 声にあわただしく姿を見せたのは、番頭《ばんがしら》次席あたりとおぼしき関所役人です。 「容易ならぬくせもの、まんまと当関所を破って....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
物の虎退治をやりだしたのがお昼近い九つまえで、清正に扮《ふん》するはずの者は与力次席の重職にあった坂上与一郎という人物。縫いぐるみの虎になったのは岡っ引きの長助....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
福です」 「お黙り、ホシミ。お前は只今より部長の任を解いて監禁します。天文部長は次席のルナミに嘱任します」 「ああルナミ。あの可哀想なルナミに天文部長は勤まりま....
深夜の市長」より 著者:海野十三
も市会と市長との仲にも困ったもんだネ」 と、僕の背後で太い銅間声をあげたのは、次席検事の雁金浩三氏だった。 「全くですよ。市議の方も、今度は足並が揃っていませ....
地中魔」より 著者:海野十三
は今フランスへ出張中だ。先生が手を下されることは出来ないじゃないか。そうなれば、次席の名探偵大辻又右衛門先生が出馬せられるより外に途がないわけじゃないか。つまり....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いた。彼はいかにも楽天家らしく、おまけに、チェロがギターほどにしか見えない。その次席が、ヴィオラ奏者のオリガ・クリヴォフ夫人であって、眉弓が高く眦が鋭く切れ、細....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
んで下さい」 と、帆村は内ポケットから手紙を出して、課長に渡した。それは課長の次席にいる主任の芥川《あくたがわ》警部からのものだった。手紙の内容は、これまた愕....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
戦後派の人を選者にした賞で、島尾君が賞をうけたのは、それはそれでよろしいのだが、次席として、三島君の名を明記するに至っては、私は呆れはてた。 選者に人を得ない....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、主従合せて五人だけだ。さて、このうちの三名までが、主というほどでもないが、その次席ぐらいの雷ギライで、 「留守中心配もあるまいが、カミナリの時だけは気がかりで....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
それがまた静まった時に、かの一点の非難すべきところもない愛国者が証人席に現れた。次席検事閣下が、それから、彼の指導者の指導に従って、かの愛国者を審問した。名はジ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
破って、私はそれを許されず、隅っこに腕を拱いてすね者のようにうつっており、校旗は次席の級長が持ち、挨拶も彼がした。私は冷笑しつつも心中不平であった。五年の功を積....
火の扉」より 著者:岸田国士
職業軍人の公私の生活を含めた一つの世界をいうんせ」 と、理論家をもつて自任する次席訓導が判決を与える。 「そういうこんだ。北原君は、なんだに、ちつとばか井出の....
食指談」より 著者:佐藤垢石
というのが饅頭五十、羊羹七竿、薄皮餅三十、茶十九杯をあおってナンバーワンとなり、次席が三升入りの大盃に酒六盃半をのみ、続いて水十七杯をあおった鯉屋利兵衛、めし五....
不在地主」より 著者:小林多喜二
。 交渉に対して、岸野は飽くまで「正式交渉」を拒み、「交渉の代表」を認めない。次席警部は武藤君に対して、「警察は如何にも君等の言う通り、資本家の走狗だ。その積....