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次郎
「次郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
次郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
たかと思うと、また元のように止まってしまう。
「そんな事じゃ、しっかりしないと、
次郎さんに取られてしまうよ。取られてもいいが、どうせそうなれば、ただじゃすまない....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
が相図《あいず》のように、今までの話はすっかり忘れたという顔をして、突然|鼠小僧
次郎太夫《ねずみこぞうじろだゆう》の話をしゃべり出した。
七
鼠....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
通り白い大理石で、「吾人は須《すべから》く現代を超越せざるべからず」が、「高山林
次郎《たかやまりんじろう》」という名といっしょに、あざやかな鑿《のみ》の痕《あと....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
側に控えた生徒たちの前へ坐っていたことを覚えている。当時の僕の柔道友だちは西川英
次郎一人だった。西川は今は鳥取の農林学校か何かの教授をしている。僕はそののちも秀....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
けねばならないのは、発明を尊敬することである。日本に於ける天才の一人である大橋為
次郎翁は、皇紀二千六百年記念として、明治神宮の近くに発明神社を建て、東西古今を通....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
れば、道中、笠も載せられず、と断念めた風に見える。年配六十二三の、気ばかり若い弥
次郎兵衛。 さまで重荷ではないそうで、唐草模様の天鵝絨の革鞄に信玄袋を引搦めて....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
に視て、 (狼温泉――双葉館方……村上縫子……) (そしてどちらから。) (ヤホ
次郎――行って来ます。) (そんな事を聞くもんじゃあない。) (ああ、済みません....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
に、紫はありながら、杜若には似もつかぬ、三等の赤切符。さればお紺の婀娜も見ず、弥
次郎兵衛が洒落もなき、初詣の思い出草。宿屋の硯を仮寝の床に、路の記の端に書き入れ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
とは曰う迄もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊
次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
の分量を書いて居る。 小出の随筆にはユーモアと警句とが頻出する。例えば大久保作
次郎君の印象を書いた短文のなかに、「君子は危きに近よらずとか申しますが、危きに内....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
友人の皆さん、私はただいまご紹介にあずかりました日本社会党訪中使節団の団長浅沼稲
次郎であります。私どもは一昨年四月まいりまして今回が二回目であります。一昨年まい....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
暁民共産党事件に連坐した。我々は建設者同盟をつくり、その指導者とも云う可き北沢新
次郎教授が池袋に住んでいたので、その裏に同盟本部を設置して社会主義学生の共同生活....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
竹内式部、山県大弐の勤王学者、絵師英一蝶、「絵島生島」の生島新五郎、侠客小金井小
次郎など多士多彩だ。しかしこれらの流罪名士の中の英雄はなんといっても源為朝であろ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に事変勃発後は「太平洋決戦」が逐次問題となり、事変前から唱導されていた伊東|六十
次郎君の歴史観と一致する点があって、特に人々の興味をひき爾来、満州建国、東亜連盟....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
出入りしたりしたのもこういう親戚のあったためであろう。僕はまたその家の近所に今村
次郎という標札を見付け、この名高い速記者(種々の講談の)に敬意を感じたことを覚え....