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「次郎吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

次郎吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の年に浅草|田町《たまち》の美濃屋という玩具屋《おもちゃや》へ縁付いたが、亭主の次郎吉が道楽者であるために、当人よりも親の八兵衛夫婦が見切りをつけて、二十歳《は....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
のリベルタンってやつは、まあたいていそんなものだったのです。花川戸の助六も鼠小僧次郎吉も、或いはそうだったのかも知れませんね。」 「へええ、そんなわけの事になり....
十五年間」より 著者:太宰治
リベルタンってやつは、まあたいていそんなものだったのです。花川戸の助六も鼠小僧の次郎吉も、或いはそうだったのかも知れませんね。」 「へええ、そんなわけの事になる....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
王子の仇討」(ハムレット)、「西洋歌舞伎葉列武士」が現れ、 村上浪六は「三日月次郎吉」「当世五人男」「岡崎俊平」「井筒女之助」と彼の傑作を続々と発表し、 塚....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
らである、ぼくのいわゆる英雄は活動写真の近藤勇ではない、国定忠治ではない、鼠小僧次郎吉ではない、しかもまた尊氏、清盛、頼朝の類ではない、手塚君の英雄でもなければ....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
の主人、交際の広い先ずは侠客、ご貴殿方も名ぐらいはあるいはご存知かもしれませぬ、次郎吉という人物でござるよ」 「あ、次郎吉? 和泉屋のな? いやそれなら大承知で....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
こうして名探索玻璃窓は、江戸から足を抜いたのであった。 阪東米八と和泉屋次郎吉 ここは両国の芝居小屋、阪東米八の楽屋であった。 午後の陽が窓からさし....
」より 著者:岡本綺堂
りゃあならないが……。江戸時代の天保三年、これは丑年じゃあない辰年で、例の鼠小僧次郎吉が召捕りになった年だが、その正月二日の朝の出来事だ。」 と、老人は話し出....
南国太平記」より 著者:直木三十五
身は死するとも亡き魂は 千代|朝廷辺《みかどべ》を守り奉らむ 水戸浪士 三岡源次郎吉次 と、書いて 「これでよい」 と、云って、筆を置いた。 「清川八郎で....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
のちょうど今月今日召捕られまして、八月十九日に小塚っ原でお仕置を受けました鼠小僧次郎吉なんか、その五人の中には入って居りません。あんな野郎はまだ駆出しで」 「そ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
第一話 初一念 一 「……」 クリッとした利巧そうな目で小圓太の次郎吉は、縹《はなだ》いろに暮れようとしている十一月の夕空の一角を悲し気に見つめ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あるが、もう舞台の上に長い寿命はあるまいと思われた。 二番目では、菊五郎の蝮の次郎吉と松助のうわばみ久次との息がしっくり合って、これも面白い芝居を見せてくれた....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
た。けれども先生は吐剤ということを知ると、自若としてこういう返事をした。 「山田次郎吉は六十を越しても、まだ人様のいられる前でへどを吐くほどもうろくはしませぬ。....